第1回「神鉄検定」(入門編)の解答はこちら!


1.神戸電鉄の軌間(ゲージ)の幅は次のうちのどれ?
@1,067mm   A1,372mm   B1,435mm
 【正解】@1,067mm

 かつては粟生や三田では当時の国鉄と線路が繋がっており、
 新車の搬入なども連絡線を通じて行っていました(写真左)
 古い記録では戦時〜戦後の頃、国鉄吹田工場に全検を委託
 していた記録も残っています。

 →三田駅からの新車搬入の様子はこちら!
2.神戸電鉄の最急勾配は次のうちのどれ?
@40パーミル   A50パーミル   B66.7パーミル
【注:パーミル・・・千分率。40パーミルだと1000m進む毎に40m上る(下る)計算となる】
 【正解】A50パーミル

 
現在、国内の鉄道路線で粘着運転(ラックレール等を
 使わずに坂道を登る事)最急勾配は箱根登山鉄道の
 80パーミル。
 勾配のきつさでは勿論全国で五指に入るだけでなく、
 連続急勾配で通勤路線の性格を持つ鉄道は国内唯一と
 言っても過言ではないでしょう。
 ちなみに神戸電鉄が開業した頃の「地方鉄道建設規程」
 では、次の通り条件が定められていました。

第15条 本線路ノ勾配ハ1000分ノ35ヨリ急ナル事ヲ得ズ。停留場及ビ停留場ニオケル
本線路ノ勾配ハ1000分ノ5ヨリ急ナル事ヲ得ズ、タダシ特別ノ事由アル場合ニオイテハ
1000分ノ10ニ至ル事ヲ得。

つまり、通常の鉄道では最急勾配は35パーミルが限度という事です。
神戸電鉄では開業当時よりブレーキ装置を空気、電気(抑速機能)、手動の3段構えを条件として
勾配50パーミルの特認を得ています。
3.神戸電鉄の創業年月日は次のうちのいつ?
@大正15年3月27日   A昭和3年11月28日   B昭和13年1月28日
 正解】@大正15年3月27日

 昨年の3月27日には創業80周年を迎えています。
 ちなみにAの昭和3年11月28日は、神戸電鉄の前身である
 神戸有馬電気鉄道の開業日、Bの昭和13年1月28日は
 粟生線の前身である三木電気鉄道の開業日です。

 写真は創業時唯一?の生き証人、旧デ101号車
4.2006年12月31日現在、神戸電鉄の在籍車両総数は?(事業用車を含む)
@172両   A173両   B175両
【正解】。。。申し訳ありません!正解は177両でした!!

休車中の2両を勘定し忘れたという単純ミスです。電車小僧失格ですな〜(大汗)
ちなみに、内訳は旅客車172両(内電動車151両)、事業用車両5両となっています。
5.神戸電鉄の創業者、山脇延吉氏を称える「頌徳碑」があるのは次のどの駅前?
@有馬口駅   A横山駅   B神鉄道場駅
 【正解】B神鉄道場駅

 
神戸有馬電気鉄道の初代社長であった山脇延吉氏は、当時
 三田線よりも先行開業していた有馬鉄道(後の国鉄有馬線)の
 設立にも携わりました。
 「頌徳碑」は
氏の没後、昭和19年4月16日に氏の生誕の
 地である当時の道場川原駅前に建立され、現在も行き交う
 電車の姿を見守り続けています。
 左は道場川原(現神鉄道場)駅北側の頌徳碑 1984年2月撮影
6.その特徴ある前面フェイスが印象的な3000系。ニックネームは次のうちのどれ?
@ミラーマン   Aウルトラマン   Bヤッターマン
 【正解】Aウルトラマン

 誰が付けたか実にぴったりのニックネーム。
 ちなみに生まれ故郷はM78星雲ではなく地元の川崎重工です。
 製造当初は窓まわり部分と裾帯がオレンジで、無塗装部分は
 クリアラッカー仕上げの好ましいスタイルで登場しました。
 現在の新塗装になってからはラインが増えて「帰ってきた
 ウルトラマン」スタイルとなり、現在も36両の仲間が活躍
 しています。→3000系について詳しくはこちら!
7.現在では神戸電鉄の最多両数を誇る5000系。電車の制御方法は次のうちのどれ?
@VVVFインバータ制御   A界磁添加励磁制御   B界磁チョッパ制御
 【正解】@VVVFインバータ制御

 神戸電鉄初のPWM形VVVFインバータ制御を採用した他、
 主電動機も120kwにパワーアップ、定速運転機能や車内
 案内表示装置等の新機軸を数多く採用、今では同社最大勢力
 (40両)となりました。
 ちなみにAの
界磁添加励磁制御は山陽5000系等で採用、Bの
 界磁チョッパ制御は阪急7000系等で採用され、力行時や回生
 ブレーキでその省エネ効果を遺憾なく発揮しています。
 →5000系について詳しくはこちら!
8.神戸電鉄における「Pitapa」加入予定時期は次のうちのいつ?
@2007年3月   A2007年10月   B2008年3月
【正解】(07.1.30 修正)本日公式HPにて正式に導入時期が決定。
     本年4月1日より全線での使用が開始される事となりました


神戸市内を走る私鉄の中では
Pitapa導入が遅れていましたが、本年春より晴れて
Pitapa使用が開始される予定です。
ちなみに湊川駅は神鉄が管理していますが、神戸高速鉄道の境界駅でPitapaが使用
可能となっています。


9.神戸電鉄最後のツリカケ駆動車、800系のさよなら運転が行われたのは1993年3月21日。
本線走行に使用された編成は次のうちどれ?
@861-802-801   A863-806-805   B852-808-807
 【正解】B852-808-807

 1993年3月21日に行われた800系さよなら運転では
 残っていた2編成の内、道場南口での展示用として
 861-802-801がパンタを降ろして終日展示されました。
 本線走行に使用されたのは、最後まで旧塗装で残った
 852-808-807の編成でした。
 
→当日の風景はこちら
10.神戸電鉄独自の保安システムで、万一急勾配上で空気ブレーキが故障しても過電流・過電圧
保護装置を無視して電制を作動させるブレーキシステムの名称は次のうちのどれ?
@保安ブレーキ   A非常電制   Bカーボランダムブレーキ
【正解】A非常電制

 神戸電鉄初の高性能車デ300形で初採用され、以後の高性能車は
 5000系を除く全車に設置されています。
 何らかの原因で非常空気ブレーキが作動しない場合、マスコンの
 非常電制ノッチを投入すると主抵抗器の一部を短絡して制動力を
 確保、順次抵抗器を短絡しながら徐々に速度を下げて最終釣合速度
 2〜4km/hまで下げる効果があります。
 「異常時の最後に残されたブレーキ」との位置づけから、使用時は
 過電流・過電圧保護装置を無視して作動する仕組となっています。

 1000系列車両はマスコンの電制5ノッチの次段に非常電制ノッチが設定されている(写真上)他、
 3000・2000系では非常空気ブレーキ投入後に一定時間(3秒)エアが立ち上がらない場合、該当
 車両のみ自動的に非常電制が作動し制動距離の伸びを防止する仕組となっています。

 尚、@の保安ブレーキは直通予備ブレーキとも呼ばれ、常用ブレーキと別系統で設置されています。
 Bのカーボランダムブレーキは前述の箱根登山鉄道で採用されており、レール面にカーボランダム
 (炭化珪素:ダイヤモンドの次に硬い石)を圧縮空気で押し付けて制動力を確保する仕組のものです。



いかがでしたでしょうか?次回「第2回」もどうぞお楽しみに!



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