− Web写真集 6 − 「6000系がやってきた!」
9.2年振りの増備車・・・第二編成(6003F)デビュー!
深夜の川重兵庫工場を出発し、国道上で待機中の6003号車。
ナトリウム灯に照らされた車体が金色に輝き、独特の表情を浮かび上がらせます。
さて、6001Fの登場からはや二年近くが経過。
神鉄公式HP上の2009年安全報告書には、「平成21年度安全対策向上施策」の一環として、「車両新造」の記載が
盛り込まれており、第二編成の登場を伺わせていました。
華々しく登場したルーキーもすっすり沿線の風景に溶け込んで来ましたが、そこは4連一編成の虎の子的存在。
一編成がゆえの注目度は抜群ですが、二次車の登場にはいやがおうにも期待が高まるところです。
2010年も明けて一ヶ月が過ぎようとする頃、川重兵庫工場を横切る公道上には待ちかねた6003号車の姿が確認できました。
(上)山形新幹線と顔を並べた6003。まだ腰部のブライトレッド帯は入っていません。
(下)2月下旬には帯も入り、完成間近の姿を披露。6000系の話し相手は九州新幹線に変わっていました。
スカートのビニールカバーも取り外された状態で、営業運転を彷彿させる姿にちょっと感動。
(いずれも公道上から撮影)
3月1日深夜には6004・6103が、2日には6104・6003がそれぞれ川重から搬出、トレーラー陸送にて市場の
車両搬入基地へ向かいました。
図体のでかい鉄道車両が公道上を闊歩するのは、いつ見ても「圧巻!」の一言に尽きますね。
3月2日深夜の陸送を経て、市場車両搬入基地に到着した6104号車と6003号車。当日の搬入作業風景です。
日もすっかり上がった頃より作業が開始されました。
(写真はすべて敷地外からの撮影)
先に6104号車の作業をスタート。実に手際良く、ジャッキアップ〜陸送用タイヤ取外〜台車据付と行程が進みます。
作業は一つの台車について一時間弱程度、午前中には2両の作業がほぼ完了しました。
ジャッキアップ作業の為、陸送時に取り付けられた6003号車のスカートを一旦取り外し。スマートな形状のスカートも、
取り外し作業は大人数人かがりで取り組みます。
ジャッキアップした先頭部から陸送用タイヤが取り外され、入れ替わりに台車が慎重に搬入されます。
ちなみに、台車部分は車両本体と別便でトラックにより輸送されています。
作業の終わった6103号車をを人力で移動させ、6003号車と連結。
係員数人でゆるゆると動く車体には、ちょっとびっくり。昔習った「慣性の法則」ですね。
作業の終了した2両は、深夜の鈴蘭台引揚までしばしの休息。赤いボディの先輩が早速ご対面です。
尚、搬入車両の牽引には前回の6001F同様、両日とも1351F4連が使用されています。
各種整備・試運転の後、新年度の4月から早速営業運転に投入された6003F。綺麗な足廻りが印象的ですね。
同社公式HPのグッズ販売コーナーにも記載がありますが、一次車の6001Fからちょっぴり変更点がありました。
(左)客室側の窓枠は6001Fでは外枠がアルミ地剥き出しとなっていましたが、6003Fでは窓間部分と同様にブラウンの
塗装が施され、少しシックなイメージとなっています。
(右)座席のひじ掛け部分は、着席時の肘がパイプ部分に干渉しないよう、やや外側に取り付けられています。
最近の阪急車両にも見られる工夫ですね。
写真では分かりずらいですが、座席の背ずりも少し高めとなり、着座時にずれにくい形状となっています。
運用開始後の4月3日には、早速岡場駅で6001Fと新世代同士の顔合わせ。お世辞抜きでかっこいい!
一次車に比べ、前面腰部の赤帯が少し太くなっているのが分かります。
先輩6001Fのデビューから二年、ようやく仲間が増えました。
四季折々の風景の中、彼らの活躍する姿を目にする機会も多くなりそうで、これからも楽しみですね。
(2010.04.21 記)