− Web写真集 6 − 「6000系がやってきた!」
6.5月上旬〜乗務員習熟運転を開始!
花山〜谷上間を行く乗務員習熟運転中の6000系。
初夏の爽やかな陽射しに、ステンレスボディーが眩しく輝きます。
5月のGW中も夜間の走行試験を続けてきた6000系ですが、5月7日には昼間の本線試運転に登場。
初めて太陽の下で本線走行をする6000系に注目度は俄然UP!当日は鈴蘭台〜有馬口を2往復しています。
そして5月13日からは、待望の乗務員習熟運転がスタートしました。
乗務員習熟運転は、試乗会の開催された5月26・27日と6月1日を除き、5月13日〜6月2日までの間
ほぼ毎日運転されました。
叉、この間の5月18日終電後には新開地〜粟生間で車両性能試験も実施されています。
5000系の時は2編成を使用し、新開地〜有馬口を往復するパターンでしたが、今回は通常の出場時試運転と
同様に鈴蘭台〜有馬口を約1時間で往復するダイヤとなりました。
種別・行先表示装置は当初「試運転」表示でしたが、後に「教習」表示となっています。
5000系同様、土・日曜日も運転されていたので、沿線で走行シーンを見られた方も多いかと思います。
それでは、5月某日の運転風景を少しご紹介しましょう。
鈴蘭台を出発して、有馬口へ向かう下り列車。
初めて対面する6000系の走行シーンに、胸の鼓動が高まり、カメラを支える手が震えそうになります。
少し心を落ち着かせて、「深呼吸、深呼吸・・・」
・・・やがてファインダーに姿を現したブラックフェイス!無心でシャッターを切り続けました。
さて、6000系の撮影で新たに問題となったのが、正面種別・行先表示装置の高輝度LEDです。
LEDはその特性から、早いシャッタースピードでは表示が切れてしまいます。叉、電車という動く物体を
撮影する以上、編成写真での被写体ブレは極力避けたいもの。
花山を発車した上り列車。スタート直後であまりスピードは出ていませんが、広角気味のアングルなので
1/500としました。結果はご覧の通り、見事に二本線がくっきり(汗;)・・・
ちなみにその上の鈴蘭台発車時は1/250で撮影。これならLEDの表示も大丈夫。
新車のLEDは電車小僧泣かせですね。
今後は編成美や鉄道風景を重視するか、記録を重視するか等でアングルやシャッタースピードを選択する
必要がありそうです。ま、それも叉楽しいかなぁ・・・。
新緑の眩しい有馬口に到着する6000系。BGMは、心地よい川のせせらぎ・・・。
有馬口へ到着した列車は、一旦有馬温泉方へ引揚げた後、3番線へ転線。
上り列車として発車まで、しばし小休止。温泉へ出かける行楽客の方々も興味深々です。
「あっ、あれが新車や!」という声も・・・。
某踏切近所では、「おにいちゃん、あの電車は今度地下鉄と直通運転するんか?」というおっちゃんも
いらっしゃいました(笑)
撮影に訪れたのは既に習熟運転が開始されて数日後のこと。
沿線の方々にとって、銀色のピカピカニューフェイスはすっかり日常生活の一つになってたようで、
親子で眼を輝かせながら、去り行く電車を眺める姿をあちこちで見かけました。
有馬線の撮影ポイントの一つ、谷上〜箕谷間を行く上り列車。床下機器もまだピカピカです。
勾配の過酷さから、空気ブレーキに鋳鉄シューを欠かせないのは6000系も同様。
床下機器の綺麗な姿で編成写真を撮れるのは、今のうちかもしれませんね。
(2008.06.04 記)