1992年(平成4年)4月の記録
                     
              −鈴蘭台車両工場見学会〜852F最後の全検風景−


      

      
鈴蘭台車両工場で全般検査の為入場中の852F(852-808-807)。
       中間電動車化された808の先頭部分が顔を出しているのも、工場での風景ならではですね。

 
       
       見学希望者は鈴蘭台駅に集合し、係員の先導で徒歩にて移動。
      近年の鈴蘭台駅〜車庫間の回送列車乗車などは、夢の又夢・・・でした。



       −1992年4月の鈴蘭台車両工場見学会について−


       今回ご紹介する写真は、92年4月12日に行われた鈴蘭台車両工場の見学会の様子です。
       当時は年に1〜2回程度、谷上駅ビルでの車両部品即売会や鉄道模型運転会に併せて会場での予約制や
       往復ハガキでの抽選等により、工場の見学会が開催されていました。

       折りしも、当日全般検査で入場していた車両の中には、件の800系でも最後の旧塗装編成である
       852Fが入場中でした。
       800系の入場シーンを見るのは私も初めての事で、貴重な体験をさせて頂きました。

       


       

       入場中の807と808(奥)。左側にはデ1050形の簡易運転台側が見えますね。その向こう側に852がいます。

       

       この時点で800系は既に2編成が廃車され、そう遠くない時期での形式消滅も噂されていた頃。
      見学している私にとっても、おそらく最後の全般検査かな・・・という事は何となく感じていました。

  

        (左)800系のジャンパ栓(27芯×2)
        (右)数少ない旧塗装で残る852にも、長年の風雪の跡が痛々しく・・・。

       

       分解されて整備中の808の車輪。更新後暫くは種車(デ1・デニ11・デ101形)のスポーク型車輪を履いていましたが、
       後に全て一体圧延型のものに交換されました。

       スポーク型車輪は、今でも北鈴蘭台駅前の広場にモニュメントとして展示されています。。


       

       普段眼にする事の無い屋根上も、じっくりと見る事ができました。
       写真はパンタをはずした852Fのパンタ台付近。昇降用の鉤はずしでしょうか。

       

       整備中の807。引退前とは言え、入念な作業と整備で次の活躍に備えます。



        

       当日の参加者に配布された、2000形車両のパンフレットと懐かしい「青焼き」の車両工場概要。
       2000系の車両竣工図付きです。


       

       鈴蘭台を発車したデ300形(301-314-313-302)冷改対象からはずれたデ300形は800系引退の翌年、
       94年に現役を引退していきます。

       

       続いてやって来たのは3000系最後のの旧塗装編成、3005F。同編成はこの年の9月に新塗装化され、3000系は
       全編成の新塗装化が完了します。


       

       箕谷駅に進入する3001F。線路際のさくらの木も現在よりやや背が低く、時の流れを感じます。



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