−三者揃い踏み−
13.04.19 鈴蘭台車両工場
年明け早々に休車札を掲げ、鈴蘭台車庫の片隅で深い眠りについたままのデヤ。
輸送力調整の為、再3連化で余剰となった1124・1126号車とともに車籍を抹消されたのは、3月26日でした。
ひょうきんなスタイルで沿線を闊歩する茶坊主の姿も、今では過去のものとなりました。
平地に比べ、少々遅めの春がようやく訪れた鈴蘭台の街。
車庫の片隅には、去りゆく茶坊主に敬意を表すかのように、明日の神鉄を担う役者たちが勢揃いしていました。
751号車の後方には、「ミュージアムトレイン」としてリニューアルしたばかりの6003Fも待機中。
出庫準備を終え、名残を惜しむかのように、ゆっくりと鈴蘭台車庫を出発して行きました。
青空の下、神鉄名物の三者が堂々の揃い踏み。本線上でも見た事のない光景です。
最後の最後で貴重なシーンに遭遇できたのは、電車小僧として望外の喜びでした。
それから数日後、茶坊主デヤが住み慣れた鈴蘭台に別れを告げたのは、4月30日終電車後のことでした…。