−フォトラン終わって−
13.01.27 鈴蘭台車両工場
昭和一ケタ生まれの旧型車から生まれ変わって、約40数年。
今はなきデキ+ホッパーとともに、縁の下の力持ちとして、神鉄の成長期を支えてきた茶坊主デヤ。
次代を担う後輩へ任務をバトンタッチし、第一線から退いたのは、フォトランが終わってすぐ後の事でした。
新たな年が明けた2013年1月、鈴蘭台車庫の片隅には、いつものように佇むデヤの姿がありましたが、
正面に掲げられた「休車」の二文字に、別れの時が近づいている事を実感しました。
40数年間の歳月で、数えきれない程のレールや枕木を載せてきたデヤの荷台。
冬の穏やかな陽ざしの下、眩く光りながら主を待っているかのようでした。
ずっと見つめてきた、見慣れた光景。できればこのまま、変わらないで欲しいと願っていた光景・・・。
住み慣れた鈴蘭台の地から、茶坊主の姿が見えなくなる日も、そう遠くないかもしれません。