1988年(昭和63年)11月の記録
−開業60周年記念装飾列車が運転される−
谷上駅で顔を合わせた記念装飾列車
左:1153F3連 右:1101F3連
昭和63年は神戸電鉄開業60周年の節目となりました。
当時はこれを記念し、60年史の発行や当時まだ珍しかった車両部品即売会等も開催。
(新開地の神鉄一番街で開催。800系のマスコンから方向幕・懐中時計・車内改札用パンチ等も販売されました)
又、開業記念日の11月28日にはヘッドマークとモールで飾り付けをした装飾列車が運転されました。
今回は当日午前中の走行風景をご紹介しましょう。
朝ラッシュの運転も一段落。しばし鈴蘭台の上り側線で小休止の1101F。
編成はデ1100形のトップナンバー1101F、当時の最新増備車1153Fの3連2編成が使用されました。
1101Fはまだ冷改前、側面方向幕が無く行先が分からないのは少し不便だった?!
両編成とも通常の3連運用で運転されています。
鈴蘭台に進入する1153F。ヘッドマーク中央上部には神戸電鉄の社紋が入っています。
鈴蘭台を出発して粟生線へ向かう1153F。ヘッドマークは現在5000形等で使用されるものよりも大型です。
1153Fは当時5連運用分として増備され、デ1350形1361-1362と同時期に竣工しました。最初は固定5連として
使用、後に連解装置を追設し連解5連で使用されました。
現在は1076を有馬寄に連結、SIV増強の上固定4連となったのは周知の通りです。
今では懐かしい道場南口行きの1002他4連。このころには新塗装の編成も勢力を増やしてきました。
デ1000形は晩年、特徴だった二丁パンタの内有馬寄の一基を畳んで使用される様になりました。
当日夜にはヘッドマーク・モールも取り外され、一日限りの運転でした。
現在は5000系「鵯越の逆落し」や毎秋恒例の「ジョイフル有馬」等、ベッドマークの風景も珍しく無くなりましたが
当時は滅多に見られるものではありませんでした。
(デ1350形1353Fからは、設計変更により従来取り付けられていた車両正面の方向板取付用台座が省略され、
つるんとした印象が有りました。上記1154の写真を見るとお分かりかと思います)
その後、方向板用台座は上記のヘッドマーク等使用が開始された事も有り、再び台座未装着車にも追設されました。
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