1985年(昭和60年)11月の記録
−三田線岡場駅 高架移転間近の頃−
旧駅舎の目印だったタブレットキャリアー。三田線の自動閉塞化は1967年4月に完了しており、非常用として
常備されていたものですが、旅情を感じさせるものがありますね。
高架移転間近の岡場駅旧駅舎をホームから見る。当時は島式ホームの交換駅でホームは一部板張り、
改札口や木造のトイレは、一昔前の地方私鉄を彷彿させます。
−岡場駅付近の高架化工事進展について-
岡場駅の高架化工事は藤原台の開発に併せて現下り線から施工され、現1番線を下り線、現2番線を
上り線として1985年11月16日に単線運転にて供用開始されました。
その後は現上り線部分の工事を進め、1995年11月26日のダイヤ改正より3番線の使用を開始しましたが
交換設備はまだ1.2番線を使用。全体の工事が完成して2面4線の現駅舎となったのは、田尾寺までの
1.6kmの複線化が完成した1998年3月20日の事でした。
尚、旧駅は現在より187m北側に位置しており、今回の高架移転により一部区間では駅間距離が変更と
なった為、運賃改正が実施されています。
旧駅舎の駅窓口付近。自動券売機の右横に見える公衆電話も今では姿を消してしまいました。
まもなく姿を消す旧駅舎。駅前に停まっているスカイラインのデザインが時代を物語っています。
移転開業を目前に控えた高架新線と仮駅舎。高架下に設けられた駅舎は暫くの間仮駅舎として営業
されましたが、当時は周辺に商業施設もなく、寒々とした印象の駅でした。
移転間近の旧線を、1151Fの三田行急行が到着です。
当時は三田線末端部は3両編成のみが入線可能。3ノッチを使用できるのは急行列車のみで、最高速度も
まだ60km/h運転だった頃です。
上り線側の鉄骨はむき出し状態で、いかにも工事途中ですといった感じです。
踏切付近は現在、駅前ロータリーに通じる片道2車線の道路となっており、新駅がかなり神戸寄にあるのが
良く分かりますね。
工事区間を横目に電車が行く。高架化工事竣工はこの一週間後、11月16日です。
−前ページへ戻る− −TOPへ−