1984年(昭和59年)2月の記録
                          
                  −852Fの除雪器寸法測定試運転−


        −急行三田行発車!−

      -800系の除雪器取付計画について-

      昭和59年は例年に無い大雪の年でした。
      高校卒業前の1月に降った雪が2月末の卒業式まで残っていた・・・というぐらいです。
      積雪の影響で列車が遅れたり運休する事態も発生し、神戸電鉄でも線路上除雪の為に
      800系車両への排雪器(スノープラウ)取付を計画した事があります。

      800系に白羽の矢が立ったのは、低速運転時のトルクを除雪時に発揮できる為ですが
      常時設置するのでは無く、除雪運転時のみ取付する事を考えていた様です。

      これに先立ち、線路上の障害物調査の目的で852F3連を使用した試運転列車が設定
      され、全線で運転されました。当時でも新開地〜鈴蘭台間の試運転設定は列車密度の
      関係上滅多に設定される事は無く、貴重な記録でした。

      肝心の除雪器ですが、その後は除雪を必要とする機会にも恵まれず?、結局は日の目を
      見ることも無かった様です。今では800系も過去帳入りしましたし・・・



      

      鈴蘭台車両工場を出発、粟生線への試運転へ出かける807-808-852
      807の前面下部に見えるのが線路上の障害物検知装置、いわゆる「簡易オイラン車」ですね。


      

      障害物検知装置のアップ。1〜10番までの番号が見えます。装置自体は木製の簡単な
      ものでした。


      

      丸山駅を通過する852-808-807 同区間の試運転列車は滅多に見る事が有りません。
      ちなみに試運転列車は午前中は鈴蘭台〜粟生線往復、午後は鈴蘭台〜新開地〜有馬温泉
      〜三田〜鈴蘭台のコースでした。


      

      取り付けられる予定だった除雪器(鈴蘭台車両工場:許可を得て撮影)
      結局は使用される事は無かった様です。近年は暖冬の影響か、昔ほど積雪風景を見る事も
      少なくなりました。


      -おまけ3点-

      

      1056+1054+1100系3連で組成の5連運用 神戸寄のデ1050形を2両続けて連結した、昔の
      国鉄の気動車の編成の様な姿です。


      

      こちらはデ1050形の偶数車と奇数車を増結した5連運用 デ1050形(奇)と1100系のパンタが
      近接しているのが分かります。


      

      1057を先頭にした粟生行準急 当時デ1050形は5連運用の他、デ1000系と3連を組成する
      ケースも多かったです。




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