1984年(昭和59年)01月の記録
−粟生線ぶらり&デ1070形の連解車回送−
朝靄の中、鈴蘭台に到着する三田行普通の1101F。2011年2月現在も、最古参の営業用車両として健在です。
旧塗装・旧字体方向幕・非冷房3連の姿は当時ありふれた風景でしたが、今改めて見ると、何だか新鮮ですね。
当時はまだ主力であった、ツリカケ駆動の800系に乗って粟生線へ。
力行13段・電制8段のノッチが刻まれたマスコンと、シンプルなSMEのブレーキ弁が特徴でした。
緑が丘の駅前には当時貸し自転車屋さんがあり、ママチャリを借りて少し周辺をブラブラしてみました。
遥か彼方よりツリカケの唸りを響かせながら、50パーミルの急勾配を行く800系。
高性能車に似た外見ですが、モータ音だけでなく、神戸寄に連結された両運転台のデ850・860形のシルエットと
編成のパンタ配置で容易に見分けが付きます。
この日は祝日で、連解4連増結車の引揚〜回送日。坂を下って単行回送のデ1070形が鈴蘭台へと向かいます。
複線化工事が完成したばかりの西鈴蘭台〜藍那間。ピカピカのバラストと真っ白な法面が眩しいほどです。
検査を終えた1075が、のんびりと志染へ戻って行きます。
鈴蘭台へ戻ると、下り側線にはサンマルがお昼寝中でした。奇しくも志染へ帰る、単行の1076とツーショット。
旧塗装で唯一の裾帯塗装だった1076のスタイルはなかなか好感が持てるものでした。
翌年の1985年には1000系列初の冷改が施工され、1357Fと連解5連を組成する事となったのは周知の通りです。
この辺りの風景は、昔も今もあまり変わっていませんね・・・。 栄〜木幡にて
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