1983年(昭和58年)12月の記録
                          
                  −デヤ+トム522の貨車回送風景−


        −氷雨の中を−

      山の街駅の側線と無蓋貨車たち

      昭和58年当時は山の街駅の南側(現在の月極駐車場)に引込線が有り、普段は無蓋貨車
      (ト501・503、トム521・522、トム621・622)の6両が留置されていました。
      貨車と言えども営業車同様、月検査や全検・要検などは当然受けなければいけない訳で、
      当時は夜間に山の街〜鈴蘭台間の工臨が設定されて引揚・回送を行っていました。

      この中でトム522は只一両、電動貨車(デヤ750形)と連結出来る様、ブレーキ装置を一部
      改造していた異端者(車?)でした。(電機入場時の工臨用 実際に運用は殆ど無かった
      様ですが・・・)

      そのトム522が白昼堂々、本線を回送される機会を捉えたものです。
      山の街〜鈴蘭台間は推進運転で制限速度25km/hに抑えられており、現在のダイヤなら
      設定はまず無理でしょう。

      

      山の街へ回送されるデヤ この後すぐ鈴蘭台へ引揚られるトムの推進風景を撮ろうと
      していたのですが・・・

      予想していたよりも早く現れ、慌ててしまって取り逃がしてしまいました!!
      今でも思い出す度、悔しい思いをしています。下の写真は唯一、推進風景を残した
      ブレブレの写真です。

      



      

      

      山の街へ回送されるデヤ751−752+トム522 帰りはしっかり押える事が出来ました。
      おけつには後部標識が一つ。今回の引揚〜回送は車軸探傷の為で、通常の月検での
      回送と異なり日中の回送となった様です。

      ちなみにトム522の神戸寄には推進運転時に備え、アクリル製の透明板が監視員の風除け用と
      して設置されていました。



      

      デ300形4連の志染行準急 深い霧に覆われて前照灯を点けて運転していました。

      現在では貨車達も既に廃車され、山の街の側線も撤去〜駐車場化、この3月には遠隔化で
      駅自体が無人化される予定です。




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