秩父の山々をバックに三ヶ尻行の鉱石列車が行く。写真のデキ100形は前回UPの108と同じく、松尾鉱業鉄道からの
移籍車です。皆野〜親鼻にて。
−またまた番外編ですが・・・秩父鉄道鉱石列車再訪!(前編)−
前々回の当欄でご紹介の通り、6月に訪問した秩父鉄道は私をすっかり虜にしてしまいました。
総重量1,000tのヲキ・ヲキフ20両で構成される鉱石列車と力強く彼らを引っ張るデキ達、今尚現役の旧国鉄
101系と165系・・・一昔前の懐かしい鉄道の風景や気さくな沿線の方々も又、魅力のひとつでした。
そんな訳で今回の夏休みでは、再訪を果たすべく草々に計画を立てていました・・・ところ、
台風7号の影響でせっかく確保していたムーンライトながらも運休!
当初予定していた8月第二週の夏季休暇での訪問はあえなくお流れとなってしまいました。
しかし、そんな事でめげてはいません。
翌週の某日に一日休暇があったので、再度マルスを叩いてもらうと偶然ムーンライトながらの指定席がGET
できてしまいました。そんな訳で約1.2日の強行軍ですが、再びの秩父訪問となりました。
私に何の恨みがあるのか、またまた台風10号が接近。予報では秩父の降水確率は70%。
どうか穏便に一日が過ごせますように・・・。
【ご参考】今回の訪問でお世話になったHPです。
河童アヒルのお散歩フォト倶楽部→http://members.jcom.home.ne.jp/cappa-ahiru/
Train's Photo Gallery→http://c58363.image.coocan.jp/index.htm
秩父鉄道公式HP→http://www.chichibu-railway.co.jp/
前日の夜、仕事を終えて一旦帰宅後出発。新快速とJR東海の普通を乗り継ぎ、大垣からは前述の
「ムーンライトながら」で上京。「大垣夜行」と呼ばれていた頃の165系時代には2回ほど乗車した経験が
有りますが、今回は実に20数年振り。
ちなみに「ムーンライトながら」は373系で登場してから、今年で10周年を迎えます。
特急車のシートというよりは夜行列車仕様のシートで実に快適。165系時代のボックスシートとは勿論、
比ぶべくもありません。
4時42分の東京到着後、前回同様JR高崎線から熊谷経由で秩父入りする事としました。
一つの目的は現役で残る最後の旧国鉄165系、3000系3連の急行「秩父路」に乗車する為です。
熊谷で発車を待つ3000系3連の「秩父路」。
急行型電車が「急行」として働く幸せな電車として秩父路での活躍もすっかり板に付きましたが、旧西武新101系の
改造車6000系の入線により、引退の日もそう遠くないでしょう。
車内は昔ながらのボックスシート。思わず大垣夜行を思い出してしまいました。テーブルは大きめのものに交換。
現在は夏休み期間なので平日も全線フリーキップが発売されています。200円なりの急行券は懐かしい硬券で、
しっかりパンチも入っていました。
秩父へ向かう車窓は時折強い雨が地面を叩くと思いきや、すこし薄日が差して来たり・・・と不安定な模様。
目的地の影森は武甲山の麓。厳しい撮影となりそうな予感です・・・。
熊谷から約一時間程で影森に到着。先行普通列車の追い抜きも有り、神鉄の優等列車よりよほど急行らしいかも。
続いてやって来た1000系の普通は、先頭車をカーテンで区切り荷物を運ぶ様子が伺えました。
何をどこまで運ぶのでしょうね。
背後に聳える武甲山も雲に隠れる影森駅。駅前に降り立った時から既に霧雨が続いていました。
写真左側は秩父太平洋セメントへの専用線で、駅を出るとすぐに20パーミルの急勾配、その後も工場入口までは
19.5パーミルの勾配が続きます。工場へ向かう鉱石列車は空車でも300tあり、デキ一両で勢いをつけながら一気に
坂道を登って行きます。
逆に工場から出発する列車は一両当り35tの鉱石を満載、総重量1,000tの編成となり、本線へ戻るデキが足を
踏ん張る様にしながら下っていくのですが、次第に加速が付きながら轟音を立てて走り去るヲキ・ヲキフの姿は
言葉にならないほど圧巻です。
中央は廃止された引込線跡、右側は三峰口への本線でこの先は右カーブで坂道を下って行きます。
SL{パレオエクスプレス」の撮影地としても有名ですね。
(写真は踏切より撮影)
霧雨に霞む三輪鉱業所への専用線。鬱蒼とした森林と蝉時雨、雨に濡れながら細く伸びるレールが何とも
いい雰囲気を醸し出しています。
本日やってきたのはデキ500形502。昭和48年の新製で、秩父鉄道の電機の顔とも言える標準機です。
小さな野の花も雫に濡れて・・・
なんて悠長な事を思ってましたが、この後は
一日大変な事に・・・!
以下、この続きは「後編」で!
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