見津車庫に留置中の800系2編成。801-802-861の後方には、旧塗装の807-808-852の姿が見えます。
−さよなら運転正式発表・・・定期運用から外れた800系−
2月中旬に鈴蘭台車庫近辺で撮影した852Fの姿を最後に、とうとう800系は通常の定期運用からも姿を消して
しまいました。
鈴蘭台車庫の留置可能車両は最大52両の為、予備車扱の800系2編成については留置スペースがない事から、
粟生線の見津車庫に疎開回送される事になりました。
そんな中、3月上旬にはいよいよ、予てから計画されていた800系のさよなら運転が正式に発表されます。
神戸電鉄各駅で配布された、800系さよなら運転のチラシ。
800系の生い立ちや当日運転される臨時ダイヤも詳細に
記載された、電車小僧にはうれしい内容でした。
企画立案された方の並々ならぬ意気込みが感じられます。
同年の谷上夏まつりで開催される800系写真展の作品も
募集されました(チラシ原版はA4サイズ)
(注:本チラシ掲載については、神戸電鉄椛獄アグループの
承認を得ています)
800系の元気な姿を見る事が出来るのも、残りわずかとなって来たようです。
3月のとある日、留置中の800系を訪問して来ました。
(写真はいずれも 1993.3.13 見津車庫にて 許可を得て撮影)
少し前までは現役で活躍していた801F。パンタを降ろしてから、もうどれくらい経ったのでしょうか。
寒空の下で風雨に耐えながら、もう一度お客さんを乗せて働ける事を願っているのでしょうね・・・。
既に運用離脱してから約一ヶ月。まだ車籍の残った車両とはいえ、手入れが施されなくなった車体の随所には、
うっすらと茶色の錆が吹き出していました。
どこまでも青い空の下で、静かに800系は眠っていました。
さよなら運転は約一週間後の3月21日。現役最後の活躍の晴れ舞台は、あともう少しです・・・。