神戸電鉄写真展 「茶坊主の散歩道」
− 電気機関車 701号の軌跡 −
2011年10月2日(日) 〜 10月28日(金)
神戸電鉄・北神急行電鉄谷上駅1F
ドームギャラリー
神戸市北区谷上東町1-1
(神戸電鉄・北神急行谷上駅下車すぐ)
駅営業時間帯は随時展示中
惜しまれながら今春、静かに現役を引退した、神戸電鉄の701号電気機関車。
戦後の復興期に登場して約60年。「デキ」の愛称で親しまれ、工事用列車やイベントでもおなじみとなった
茶色のユーモラスな車体は、今や数少ない私鉄の電気機関車で、日本最南端の存在でもありました。
今回の有志5名による写真展では、文字通り「神鉄」の歴史とともに歳月を重ねながら、裏方一筋で黙々と
活躍してきた「デキ」の姿を、昭和の懐かしい風景から今春の引退まで、新旧の写真25点でご紹介しています。
四季折々の豊かな風景を行く茶坊主たちの姿から、永年に亘り、私たちの貴重な鉄路を陰で支えてきた
功績を少しでも感じ取っていただければ、ファンとしても望外の喜びです。
【ご参考】 神戸電鉄 701号電気機関車の概要
神戸電鉄700形701号は、粟生線延伸工事の資材輸送を目的として、1949(昭和24)年4月に三菱重工業
三原製作所(広島県)で製造された、運転整備重量45tの電気機関車です。
登場時の形式はED2001形で、同時期に登場した旧国鉄の「EF15形」に類似したデッキ付きのスタイルや、
急勾配線上の保安対策として、電磁石でレールに吸い付く電磁軌条ブレーキを装備しているのが特徴です。
粟生線の延伸工事完成後は主として保線資材の輸送や新造車の搬入等に尽力、縁の下の力持ち的な
存在として、神戸電鉄の発展を陰から支え続けてきました。
工事用列車やイベント展示では常に人気者で、ファンの間からは「デキ」の愛称で親しまれてきました。
2009(平成21)年4月には還暦を迎えましたが、老朽化に伴って軌道モータカーへその使命を託す事となり、
惜しまれながら2011(平成23)年4月にホッパー貨車のクホ761・サホ762形とともに廃車〜解体されました。
○本件についてのお問い合わせ・ご感想は、 shinyu2004@s5.dion.ne.jp までお願い致します。
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「神鉄大好き」 http://www.k3.dion.ne.jp/~shinyu/
「神戸鉄道資料館」 http://www.rail.ac/