7-5.テン1〜クハ141形

     
テン1(〜141) 1両 昭和4年8月製造 昭和19年1月改造 昭和47年9月除籍


      

      
現在のトロッコ列車の先駆け的存在だったテン1 写真は新製当初の姿。
                                    (写真ご提供:神戸電鉄(梶j)



      
開業翌年の昭和4年、沿線の豊かな自然の風景を乗客に味わってもらう為、観光用として日本車両で
       製造された本格的な展望車です。
       製造当初は窓ガラスを設置せずに屋根は写真の通り鋼管のみの支持、横引きカーテンのみの開放的な
       スタイルでしたが雨天・荒天等の対策より翌年には柱補強・ガラス窓設置が実施されています。
       さらに昭和11年には制御装置・制動弁の新設を行い、制御車に改造されています。

       現在の神鉄沿線は、他社に比べれば豊かな自然が残っているとはいえ、昔の様にトロッコ列車を
       走らせる事が出来る場所は果たしてあるでしょうか?
       数年前に廃車となった無蓋貨車771あたりを電機701辺りで牽引させれば、非常に注目を集める事と
       なったでしょうが、安全面や諸事情等考えると夢物語・・・かな?

       昭和19年1月には戦時中の輸送力増強の為、川ア車両にて制御車としてクハ141形に改造されました。
       運転台は両端に設置されていましたが機器関係は有馬寄のみの設置で、クハ131形やクハ151形と同様に
       後に神戸寄に貫通路を設置されました。


       

       晩年のクハ141形。デ200形205-204と3連を組成していました。かつての展望車の面影は、写真を
       見た限りでは全くありません。
                                        (写真ご提供:RRE様)


       晩年はデ200形と3連化が実施され、ツートンカラーで活躍していましたが、昭和47年9月に高性能車の
       増備に伴って最後の制御車も廃車されました。


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