6500系


6501〜6512 12両 6601〜6606 6両  計18両
2016年02月〜





新形式車としては8年振り、新造車両としては6年振りの登場となった6500系。(6501-6601-6502)
外観は先輩の6000系を踏襲していますが、2M1Tの3両編成で全線での運用が可能です。



【概要】

車齢の進んだ既存1000系列車両の後継車両として、6000系以来約8年振りに登場した新形式車です。
「人と環境にやさしく、安全・快適な車両」のコンセプトを継承しつつ、環境面・安全面・サービス面に
数々の新機軸を採用、さらなる「やさしさ」を追及しています。




車体は6000系を基本としたスタイルで、構体と台枠はステンレス、先頭部分は普通鋼を採用しています。
1100系・2000系3連と同様、制御電動車の6500形と中間付随車の6600形で2M1Tの3両固定編成を
組成。6000系と異なり、両先頭車にシングルアームパンタが設置されたのが、外観上の大きな特徴です。

両先頭車のモータには、神戸電鉄初の全密閉型高効率主電動機を採用。電力ロス低減や低騒音化を図った
「静かな」車両となったほか、中間にT車を挟む為、出力は6000系比2割弱増しの140kwとなりました。
制御装置は最新の半導体素子を採用したVVVFインバータ制御で、両先頭車に1C4Mのユニットを搭載。
電気ブレーキは他のVVVF車同様、回生制動に加えて発電制動用の抵抗器を搭載し、ブレーキの二重系を
図っているほか、ブレーキチョッパによる回生・発電制動の併用制御で、回生率の向上を図っています。

前照灯には6003Fで長期試験中だったLEDタイプを正式採用のほか、車両の照明設備全てにLEDを採用。
抵抗制御車の既存1000系列車両に比して、消費電力を約60%低減した「省エネ車両」を実現しています。




有馬寄の制御電動車、6500形(奇数車)。パンタ・制御装置・発電制動用抵抗器・CPを搭載します。




中間付随車の6600形。出力100kVAのIGBT-SIVを搭載します。
T車にも床下機器がぎっしりなのは、山岳鉄道の神戸電鉄ならでは。




神戸寄の制御電動車、6500形(偶数車)。パンタ・制御装置・発電制動用抵抗器・CPを搭載します。


   

(左)6500形の軸梁式台車、KW-211。モータなしの6600形はKW-212となっています。
(右)付随車用のKW-212のブレーキシューには、他形式のT車と同様、レジンシューを採用。




車内の様子。座席端部の袖仕切りは大型化され、一部を透明にして見通しを良くしています。
袖仕切りと座席中央の仕切りにはスタンションポストを設置したほか、吊り手は高・中・低の
三段階としたほか、出入り口付近にも増設し、高齢者の方も利用しやすい形態となりました。

扉上部のLCD案内装置は、32インチ横型液晶一枚型となり、日本語・英語・韓国語・中国語の
4ヶ国語で列車種別や停車駅案内等を実施、外国人観光客にも対応した仕様となっています。




6502号車の運転台。仕様は基本的に6000系と同様の形を踏襲しています。











6500系は2016年2月の搬入後、各種試運転を経て同年5月21日のダイヤ改正から運用を開始。
デビュー初日は公園都市線、翌日以降は粟生線〜有馬線系統の3連運用に充当され、運用3日目には
早くも全線での営業運転を走破。3両編成の機動性を生かし、全線で幅広く運用されています。



【動向】


1. 2016年12月、第二編成搬入!

トップナンバーのデビューから半年強の2016年12月には、早くも第二編成の6503Fが竣工。
12月26日未明には6503号車、27日には6504・6602号車の2両が、川崎重工兵庫工場から
市場の車両搬入基地へ陸送。日中に搬入作業が実施され、終電後に鈴蘭台へ回送されています。




  

  

小雨降る12月26日に実施された、6503号車の搬入作業。先輩格の6001Fがお出迎えです。
傍らには翌日の到着を待つ、6504号車の台車がビニールシートに覆われ、佇んでいました。




2016年末に搬入された6503Fは、年明けから各種調整・試運転の後、2月上旬より営業運転に投入されています。
今後は沿線各所で見掛ける機会も多くなりそうですね。尚、基本的な仕様は第一編成と同様です。


2. 2017年12月、第三編成搬入!

2017年12月には、第三編成の6505Fが搬入されました。12月18日の未明には6506号車、
19日未明には6505・6603号車の2両が、川崎重工兵庫工場から市場へ陸送、翌19・20日の
日中に搬入作業が実施され、終電後に鈴蘭台へ回送されています。



  

搬入作業中の6506号車。翌20日には6505・6603号車の2両が搬入されています。




各種調整や試運転を終え、2月9日より営業運転に投入された6505F。


3. 2018年02月、第四編成搬入!

第三編成のデビューからまだ間もない2018年2月、第四編成の6507Fが搬入されました。
2月27日の未明には6508号車の1両、翌28日の未明には6507・6604号車の2両が
川崎重工兵庫工場から市場へ陸送、翌2月28日・3月1日の日中に搬入作業を実施、終電後に
鈴蘭台へ回送されています



  

2月28日に搬入された6508号車。翌3月1日には6507・6604号車の2両が搬入されています。


4. 2019年2〜3月、第五・第六編成搬入!

2019年度は第五・第六編成の6509F・6511Fが、1月〜2月にかけて搬入されました。





メモリアルオレンジ1357Fと、搬入された6510号車とのツーショット。
昭和の電車と平成の電車、一瞬のコラボが早速実現しました。




6509Fは、6510号車が1月30日未明に陸送〜翌31日搬入〜終列車後に鈴蘭台へ回送、
6605・6509号車が1月31日未明に陸送〜翌2月1日搬入〜3日の終列車後に回送の後、
2月21日より営業運転に投入されています。




6511Fは、6512号車が2月12日未明に陸送〜翌13日搬入〜終列車後に鈴蘭台へ回送、
6606・6511号車が2月13日未明に陸送〜翌14日搬入〜終列車後に回送、3月29日より
営業運転に投入されています。

今回の第六編成の増備で、6500系は3連6編成で総勢18両となり、代替廃車で車両数の減った
デ1100・サ1200形の計15両と勢力が逆転。時代の流れを感じます。


特徴あるブラックフェイスも仲間が増え、これからの新しい顔になって行くのでしょう。
神鉄の新しい中核車両として、今後の活躍が期待されます。



(編成表) 2018.06.16 現在

 ←有馬  車両番号  神戸→
  (3連運用)
 6501-6601-6502
 6503-6602-6504 
 6505-6603-6506
 6507-6604-6508
 6509-6605-6510
 6511-6606-6512



      2016年02月の搬入風景を追った様子を、「今月の一枚!」にUPしております。


(2016.10.18 新規UP)
(2017.01.01 6503F搬入を追加)
(2017.02.18 6503F営業運転開始を追加)
(2018.01.01 6505F搬入を追加)
(2018.02.11 6505F営業運転開始を追加)
(2018.03.03 6507F搬入を追加)
(2019.06.16 6509・6511F増備を追加)


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