デ101形(旧型車)

101〜110(計10両) 1929年05月製造

更新改造 1964年09月(110→807) 1968年7月(107→865→1213)
1971年12月(106・108→751・752)

1971年08月除籍(上記以外)




丸山〜長田間を行く、デ101形2連。写真左側の101号車は除籍後も解体を免れ、鈴蘭台車庫の
入換車として長らく活躍を続けてきました。 
(写真ご提供:松井正史様)

神戸有馬電気鉄道の開業翌年(1929年)、三田線開通に歩調を併せて車両の充実を図る為、10両が製造されました。
外観は先輩のデ1形を踏襲した重厚なスタイルですが、車体寸法を200mm延長、台車はイコライザー式の日車D-16に
変更しています。戦前〜高度成長期の中核的存在として、他の旧型車とともに活躍を続けてきました。




旧鈴蘭台車庫で待機中の105号車。まだ旧塗色の頃です。後方に800系更新前のデ1形3号車が
お昼寝中ですので、1960年前後の撮影と思われます。(管理人所蔵写真)






戦前の神鉄をデ1形とともに代表する形式のデ101形。
晩年の塗装は、高性能車と同様のサーモンピンク&グレイのツートンカラーに変更されました。(写真ご提供:松本崇様)


800系への更新は、1956年に制御装置のHL→HB化や室内灯の蛍光灯化が行われた110号車が、一足早くデ800形807号車に更新。
以降、1968年に107号車が865号車(後にサ1200形1213号車へ再更新、2000年07月廃車)へ、1971年12月には106・108号車が
電動貨車デヤ750形751・752号車に更新、残りの6両は1971年08月に全車除籍となりました。




新装間もない鈴蘭台車庫に集結したデ101形。全廃直前の1970年8月の風景です。
前面の行先表示は、長方形横長タイプのものになっています。(写真ご提供:ok様)




神戸高速線へ乗入れたデ101形2連、新開地にて発車待ちの一時。
(写真ご提供:松本崇様)


トップナンバーの101号車については、有馬ヘルスセンターでの静態保存計画もあったそうですが、実現には至らず
構内入換車として白羽の矢が立ちました。以降約45年に亘り、鈴蘭台車庫の「主」として余生を送ってきました。
車体の老朽化が進んだ事もあり、1983年03月には更新修繕も行われ、現在の姿に至っています。





「神有」時代の面影を色濃く残す、全国でも珍しい旧型車として注目を集めていましたが、寄る年波には勝てず、
2015年度末をもって、入換車の役目からも引退する事となりました。


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