7-1.デ1・デニ11形

     
1〜10(10両) 昭和3年11月〜昭和4年1月製造 11〜14(4両) 昭和3年11月製造
               昭和37年5月〜昭和42年4月更新(800系)
                          


      

      

      
開業時より戦後の復興期を中心に活躍したデ1・デニ11形。山岳電車に相応しく当初から制動装置は
       空気制動・手ブレーキのほか発電制動を装備していました。
                                      (写真ご提供:神戸電鉄梶j



      
昭和3年の神戸有馬電気鉄道開業に備えて新製された非貫通3枚窓の両運車です。
       外観はデ1形は2扉、デニ11形は有馬方に13.3uの荷物室が設備され計3扉を設置、台車は板台枠の
       日車B-16を使用しています。
       同形の車両は当時の日車スタイルとして全国に納入、現在の富士急行や一畑電鉄にも同形車が納入
       されましたが、山岳電車に相応しく当初から制動装置は空気制動・手ブレーキのほか発電制動の三種を
       装備しています。



       

       

       現在も観光列車等で活躍する一畑電鉄のデハニ50形。側面の窓や扉配置は若干異なれど、ほぼ同じ
       姿の日車製です。当時の活躍を今に残す、貴重な存在です。
                                           (00-9-17撮影)


       戦後はデニ11形の手荷物扉を締め切り扱いとし、仕切も撤去して立席扱として乗客に開放されました。
       昭和37年より800系への更新が開始され、同42年には全車施工完了し姿を消しました。
       その後、800系も平成5年に全車引退、再改造されたサ1200形1212・1213も1100系の4連化に
       より1213が廃車。車籍のみを引継ぐ1212が最後の活躍を続けています。
       (もはやデ1の部品等は何も引継いでおらず、車籍のみですが・・・)

       

       更新直前のデ1形9。この後デ860形864に更新、さらにサ1200形1212に再改造。車籍は現在も
       残っています。撮影時期は昭和42年頃。
                                       (写真ご提供:松本崇様)


       

       鈴蘭台車庫のデ1形6。後方にももう一両、さらにその後ろには新製されたばかりの電機、ED2001
       (現701号)がいるのが確認出来る貴重な一枚。昭和24年頃の撮影です。
                                      (写真ご提供:懐古趣味様)




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