1000系列で初のワンマン4連 1352-1351-1372-1371 9月6日からは習熟運転も開始!
−平成15年9月の撮影日誌より−木津駅での一コマから・・・
既にご存知の通り、平成15年9月6日より粟生線系統(新開地〜粟生)において、ワンマン習熟
運転が開始され、運転士さんが扉開閉・車内放送(ICカードによる自動放送)を行っています。
同日、その風景を拝見すべく、久しぶりに粟生線列車の車中の人となりました。
まるで水墨画の様な川池付近の風景・・・冬場は池の水を抜き、様子が一変します。
道中、川池付近の一面の田園風景に惹かれ、木津でふらりと途中下車。
川池付近の大カーブで久しぶりにのんびりとカメラを構えます。辺りには人影も無く、時折
すずめ避けの「ドカーン!!」という大砲の様な砲声?にびっくりします。
木津からはさらに西を目指します。下り列車の待合中、「写真撮っとっての?」と、電車待ちの
おばちゃんが気軽に声を掛けてきました。
今から十数年前、見津車庫近辺の畑で夕暮れの800系を待っていた時も近所のご家族が
犬と猫(!)を散歩させながら「電車の写真撮ってるの?」と声を掛けて来ました。猫はどうも
私を家族の一員と勘違いし、足元に妙にじゃれてきます。「大阪にいるお兄ちゃんと勘違い
してるんだわ」と笑いながら談笑し、「うちはこのすぐ前の家だから、いつでもおいで」と優しい
一言を掛けてくれました。
電車到着までの間、木津駅の近辺はほ場整備と山陽道の開通ですっかり様変わりし、自然の
草花がめっきり姿を消してしまった事、産業団地の乗客増を当て込んだ木津駅の改築だったが
思惑が外れ以前のままである事、橋上化でホームまでの距離が長くなった事で付近のお年寄りが
電車を使う事が極端に少なくなってしまった事等を、おばちゃんは色々話してくれました。
ハード面の整備だけではバリアフリーは成り立たない事、乗客減の要因はさまざまな要因が
絡み合い、単純ではない事を改めて感じました。
時代は流れ風景も変わりましたが、人情は昔と変わらず、心温まる一日でした。
彼岸花の咲く頃には、又この山里を歩いてみようかな・・・
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