来年3月下旬での営業休止が決定した有馬線菊水山駅。上り快速の5000系が通過していきます。


     −有馬線菊水山駅が来年3月より営業休止−


     9月25日の神戸新聞でも既報の通り、有馬線菊水山駅の営業が来年3月下旬をもって休止される事となりました。
      同駅は昭和15年の開業以来、沿線のハイカー等に親しまれて来ましたが、神戸市内から10分程度の距離にある
      無人駅である事や、近隣に人家が無い事から利用客が登山客や近くの下水処理場の勤務客等に限定され、普通
      列車の一部のみが停車するといった特異な駅としても知られていました。

      近年は乗降客が一日平均20人前後まで激減、今回の措置となった様ですが、電車小僧の間でも神鉄を象徴する
      一番の区間として訪れる方も多かっただけに、今回の休止は残念です。
      これも時代の流れでしょうか・・・若かりし頃から親しんだ駅の思い出も、過去のものになりつつあります。

      今回は休止まで約半年の同駅の様子をお伝えします。


      

      上りホームの時刻表。昨年6月のダイヤ改正までは新開地〜鈴蘭台・西鈴蘭台間の普通列車のみが停車
      していましたが、同改正以降停車列車が大幅削減され、今回の休止を予想させる列車設定となっていました。
      ちなみに神鉄社内では、菊水山停車の普通は種別上「各駅停車」と区別され、列車番号末尾にも「K」の印が
      入っている他、運転台上の列車種別板も「普通 菊水山停車」と表示され注意を喚起しています。


      

      5連列車も停車する為、昭和59年のダイヤ改正時に下りホームにはITVが設置されました。


      

      平成6年12月には上り線、7年9月には下り線が石井ダム建設工事に伴い新線に移設され、現在も廃線後の旧線
      トンネルが口を開けています。


      

      新線の烏原トンネルと菊水山トンネル間を走る下り粟生行きの1100系3連。この反対側には完成間近の石井ダムが
      壮大な姿を見せています。
      ちなみにダム完成は来年3月。完成と同時に休止となるとは皮肉なものです・・・。
      予定されている全線ワンマン化と歩調を併せたダイヤ改正が予想されますね。


      

      上りホームのベンチには一ファンの設置した日記帳が有り、訪れた方の感想を自由に書ける様になっていました。
      これから行かれる方は、撮影の合間に思い出を書かれてみては?




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