暫定ダイヤが解消した11月25日、上り3番線からジョイフル有馬HMを掲げた新開地行急行が出発。
この後、右後方に停車中の3000系新開地行が4番線より発車します。
2006年11月25日の撮影日記より−有馬線沿線探訪−
2006年1・2月に連続して発生した有馬口駅構内での脱線事故から約9ヶ月が経過しました。
この間、改善計画に基づいて進めてきた構内改良工事の内、交換対象であった神戸寄の37kg8番分岐器が
このほど50kgN10番分岐器に交換され、使用禁止となっていた1・4番線への線路が使用再開される運びと
なりました
11月25日にはすべてのホームが使用再開できる運びとなり、事故発生前の通常ダイヤに復帰しています。
今回は、通常ダイヤ復帰日当日の沿線の様子をご紹介します。
写真左から1・2・3・4番線の順。1番線に到着したのは三田行急行で、先着した2番線の有馬温泉行普通に
接続します。4番線には有馬口〜有馬温泉一区間折り返し運用の1100系3連が停車中です。
分岐器交換工事が完了した区間に進入する1121Fの有馬温泉行準急。踏切の向こう側へ分岐器が
移設された様子が良く分かります。
撮影後、一旦鈴蘭台へ。乗車した快速列車の運転台を見ると、スタフが阪急タイプのものに交換されて
いるのに気が付きました。列車種別の表示板も文字の大きい、新しいタイプに変更されています。
沿線はすっかり晩秋の装い・・・。
ついこの間まで汗ばむ陽気でしたが、季節の移ろいは急速に足音を早めていました。
久しぶりに鵯越で途中下車。以前は撮影できた木々の間を走る電車が、数年間の間に伸びたために
すっかり姿が見えなくなっていたところも・・・。
鈴蘭台車庫の留置線には、扉をはずされた1123の姿が見えました。先日のイオン神戸北SCで展示されていた
1000系列前面の貫通扉は、これだったのかな。ビニールで塞がれた貫通扉が風に揺られ、なんとも寂しげな
風景でした。
鈴蘭台車庫裏の石井ダム工事用道路は、竣工に伴って一週間前の11月19日から市民に開放されました。
この為、菊水山トンネルまでは徒歩で行く事ができるようになり、同区間で新たな撮影ポイントが開拓?
できました。
トンネル上部からも写真のように絶景が広がります。これはおすすめです!
あいにく、曇りがちの天候でしたが沿線は正に紅葉真っ盛り!
旧線廃止後の新たなスポットはすぐ横に広場も整備され、弁当持参での電車行脚もよさそうですね。
工事用道路は石井ダムまで続いており、ハイカーの方々が「こんにちは」と声をかけてくれます。
時間があれば、旧線ハイクもいいですね。
ちなみに、工事用道路内は車やバイクの走行は不可ですので注意して下さい。
前述の菊水山トンネル上部より新開地へ下っていく3000系を撮影。
電車は上下とも15分に2本ずつやって来るので、シャッターチャンスは申し分ありません。手前の物置?が
なければさらにベターですね。
三田行の下り列車が40パーミルの勾配票を横目に走っていく。勾配票の角度が過酷な路線条件を
象徴していますね。
すっかり菊水山トンネルでの撮影を楽しんだ後、ちょっと遅めの昼食。
再び有馬口へ向かい、秋の装いが色濃く残る有馬温泉方面を少しお散歩です。
標高350m程の有馬温泉近くでは、山はもう冬の装い・・・。勾配を駆けていく電車の姿も、なんだか少し
寒そうです。
晩秋の日没は早いもの。まだ17時だというのに、綺麗に整備されたホームを灯がやさしく照らします。
ホーム上屋等の工事は来年3月までかかる予定。静かな山間の駅も、その姿を少しずつ変えようとしています。
有馬口〜有馬温泉間にて・・・。
(2006.12.9 記)
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