花山からのSカーブを軽快に下り、谷上へと向かうデ1300形の固定4連(1308-1323-1324-1307)。
       まだ非冷房で、中間のデ1320形2両だけが裾帯入りなのも楽しい編成でした。
       中間電動車の1323・1324は現在も1370形1373-1374として活躍中なのはご存知の通りです。




        1987年8月の撮影日記から −懐かしの谷上 旧線辺りで・・・−



       小学校時代の自由研究?ではないのですが、今回は少し懐かしいカラーネガを引っ張り出してきました。
       ここでご紹介するのは今から約20年前、北神急行が開通する前年の1987(昭和62)年、谷上駅近辺の様子です。
       最近の若い方なら、高架移転後の谷上駅しかご存じない方も多いのではないでしょうか。

       この数年間で有馬街道沿いにはコンビニや外食チェーン店・ホームセンター等が軒を連ね、昔日の面影は
       すっかり薄らいだ感があります。
       まだ旧塗装の神鉄が走り回っていた頃の写真から、昔と現在とを比べて頂くのも面白いかもしれません。


       

       1309-1322-1321-1310の4連がやってきました。こちらは全車旧塗装のままです。
       デ1300形で唯一残った1309-1310は現在も1361-1362と4連を組成して孤軍奮闘、1321-1322は1370形に改造
       されて1351-1352とドッキングして健在なのは嬉しい限りです。

       手前の田畑は現在区画整理が実施され、背景の山も住宅地としてすっかり様変わりしてしまいました。

       

       竣工間近の北神急行谷上駅。神鉄線の1〜4番ホームが造成中なのが分かります。
       旧谷上駅へ進入中の電車は、同年3月に増備されたデ1150形3連(1154-1252-1153)です。
       前年8月より、現在とほぼ同様の新塗装(オパールホワイト下地にブライトレッド)が登場し、少しずつ
       新塗装の編成が増えつつあった時期です。

       こうして見ると、現在の有馬街道がほぼ忠実に神鉄の旧線をたどっているのが分かります。


       

       見事なまでの青空と入道雲の下、1353-1354+1355-1356の4連が急勾配を上っていきます。
       電車の窓に広がる風景が、何とも気持ち良さそうです。
       有馬街道をオーバークロスする鉄橋も改築前で、センターポール風の架線柱や付近の木製柱も
       いい味を出していました。


       

       沿線の防火倉庫や火の見やぐらには、今でも写真のような信号表示が残っているところも。
       右から左への旧書体が、時代を感じさせます。




       (1987年8月 撮影 2007.8.1 記)


                                                                                                                 −TOPへ−

   

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