箕谷を出て谷上へ向かう、3000系のトップナンバー3001F(3001-3102-3101-3002)
               線路際のフェンスや柵も少なく、沿道からも足廻りのすっきりした写真が撮れました。古レール製の架線柱も
               いい味出しています。


              1981年4月の撮影日記から −北神急行開業前の箕谷〜谷上間−



               今回ご紹介するのは、先日古いネガフィルムからスキャンした、1981(昭和56)年4月頃の箕谷〜谷上間です。
               同区間は1988(昭和63)年4月の北神急行開業に伴い、谷上車庫の建設や周辺道路の整備が行われました。
               三十年以上が経過した現在、旧塗装のツートンカラーで走る電車とともに、当時の長閑な田園風景が改めて
               懐かしく感じられます。


               

               見通しの良い直線区間を、デ1000形2連+デ1050形の通勤急行3連が、颯爽と駆け抜けて行きます。
               当時は昼間時間帯にも急行列車が約一時間ヘッドで設定されており、大池を発車した電車はノンストップで
               鈴蘭台まで走っていました (通勤急行は北鈴蘭台・山の街にも停車)
               3両編成にパンタ3基を高々と上げて走る姿は、なかなかかっこいいものです。


               

               上記写真とほぼ同じ場所で撮影した、現在(2012年2月)の様子です。
               写真右側には現在、北神急行の谷上車庫が建っており、風景は様変わりしてしまいました。
               又、1988年の谷上駅移設に伴い、遥か彼方で左にカーブする有馬線も、現在では直進してトンネルに
               入って行く様子が分かります。



               

               デ1350形の第一編成、1351F(1352-1325-1326-1351)。
               1000系列では当時唯一の冷房車、かつ中間運転台なしのオール3扉4連でした。すっきりとしたサイドビューは
               他の1000系列車両とは一味違った印象を受けます。
               戸袋部分に貼られているのは、当時開催されていた「ポートピア81」のステッカーです。


               

               こちらはデ1300形2連×2の新開地行普通4連。現在では固定編成化されてしまった1000系列車両ですが、
               当時は編成形態もバラエティーに富み、さまざまなバリエーションを見る楽しみがありました。
               窓まわりオレンジにシルバーグレーの旧塗装は、現在のツートンカラーよりも好感が持てます。


               

               ツリカケ駆動の更新車、800系がモータを唸らせてやって来ました(805-806-863)
               この日は有馬温泉行の準急で登場。現在の「準急」表示は緑色ですが、当時は急行と同じく赤文字でした。


               

               箱庭のような風景を行く、1100系+デ1050形の道場南口行4連。
               ほぼ同じ場所には現在小倉台方面への陸橋がオーバークロスし、残念ながら写真のような眺望は失われてしまいました。




       (1981年4月 撮影 2012.02.11 記)


                                                                                                                 −TOPへ−

   

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