解体作業中のデヤ750形。市場の車両搬入基地には、現役時代にも終後工臨で度々顔を出していました。
側線でお昼寝中の姿や、資材積込の風景を見掛けられた方も多いと思います。



 − 最後の「かしゃでんしゃ」 電動貨車デヤ750形が解体へ−



2014年3月15日は、恒例となったJRの全国ダイヤ改正。前日14日はマスコミでも話題となった、寝台特急「あけぼの」の最終日でした。
さて、春は別れの季節でもありますが、去り行くものはJRだけではなかったようです。

昨年3月の除籍後も見津車庫で留置されていたデヤ750形が、3月15日未明に市場に回送され、ついに解体作業が行われました。







市場駅横の車両搬入基地に回送され、解体作業の始まったデヤ750形。
遠目にはパンタを降ろして休んでいるように見えますが、751号車の床下機器は既にほとんど、車体から切り離されていました。




   

751号車の荷台に、容赦なくバーナーの火が入れられます。
やがて、運転台部分が大型クレーンで吊るされ、真っ二つになってしまいました。



  

分割された751号車の運転台部分は、いつの間にか横付けされたトレーラーの荷台に据え付けられました。
電車からただの鉄箱になってしまった姿には、往時の活躍振りを知っているだけに、心痛むものがあります。







トレーラーの荷台に固定された751号車。やがて準備が完了すると、住み慣れた地に別れを告げ、帰らぬ旅に出て行きました。
翌16日には残った752号車も解体され、入換車の旧101号車を除いて神鉄の茶坊主たちは名実ともに姿を消しました。

裏方一筋、永年の活躍に感謝です。



 (2014.03.20 記)


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