(上)SL列車の補機に活躍する大井川鉄道の電機E10形102 神鉄701とはお友達!  



   −全国で活躍する三菱製旧型電機−大井川E10形と神鉄701形  


  上記の写真は大井川鉄道のSL列車後補機として千頭駅で休憩中の電気機関車、E102号です。
  ご覧になられて「あれっ?」と思われた方も多いでしょう。実は神鉄唯一の電機701号とは生まれ故郷を
  同じくする、いわば兄弟の間柄なのです。


  昭和20年代前半、私鉄用の箱型40t機として三菱製の電気機関車が全国の私鉄に納入されました。
  大井川のE101・102や神鉄のED2001の他、小田急・近鉄等にも多少の大小はあるもののほぼ同型の
  電機が納入され、昭和50年代後半まで活躍していました。仕様も殆ど同一で、歯数比や電動機出力等
  各社仕様のものとなっていました。


  しかし、貨物取扱の廃止や保線機械の導入、電機自身の老朽化等により順次姿を消して行き、小田急は
  既に存在せず、近鉄は昨年11月に残るデ31・33の2両が引退し、残る活躍場所はここ大井川の2両と
  神鉄の1両が最後の活躍を続けています。


  神鉄のED2001はその後2000形の登場に伴い701号へ改番、現在もホッパー貨車を連結して工臨
  列車に活躍しています。ただ、最近は新車・改造車の搬出入には1000系列2連が使用される機会が
  増え、「701もそろそろ歳なのかなぁ・・・」と思う今日この頃です。


  あとどれくらい活躍できるのかは分かりませんが、今後も末永く六甲の山々に釣掛モータの音を響かせ
  頑張って欲しい・・・と思います。又、大井川の2両も同様に、今後も「縁の下の力持ち」として、活躍を
  期待しています。私鉄で電機の牽引(推進?)する所は滅多に無く、ご近所へ行かれた際は是非間近で
  見て欲しい・・・と思います。




  (下)5120−5019の搬入で鈴蘭台へ出発待ちの701 月夜にマルーンの車体が鈍く輝く・・・

       



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