冷改施工されたデ1300形1309−1310 2扉2連の冷房車は同社唯一の存在。
        現在はデ1350形1361−1362の神戸寄に連結、粟生線4連運用に従事している。


       −冷改工事が完了したデ1300形 1309−1310


      デ1300形は既に廃車となったデ1000形の回生制動省略バージョンで、昭和46年より48年に
      亘って5編成10両が製造されました。
      当初はデ1100形の増備と併せ、2両編成の必要性から2両単位で他形式との併結を中心とした
      運用でしたが、後に中間電動車デ1320形2両を挟んで4連固定編成も登場(モノクロームの残像
      参照)、残りは5連運用の増結編成となりました。

      後に中間電動車のデ1320形は冷改施工の上、デ1350形に組込まれましたが、さらに再改造
      され、現在は1370形へ変身しているのは周知の通りです。

      1000系列非冷車両の中では車齢の若い割に早くから廃車が始まり、一部は前述の1370形に
      運転台部分を譲って廃車となりました。残されたのは1309−1310の2両のみ・・・。

      その後、他の増結2連と混じって活躍を続けながらも非冷房2連という事で今後の動向が注目
      されていましたが、本年4月に冷改施工されて再登場!昨年のデ1070形1074の冷改時、
      「1074の冷改後は1075」という噂も有っただけに、大方のファンの方はびっくりされたと思います。

      改造内容は、
             @冷房装置の新設(10,500kcal/h×3)
             AMGのSIVへの変更(75kVA)
             A車椅子スペースの新設(1310)
             C自動連解装置の撤去〜密着自連化(1309)   ・・・等です。
      塗装は前面を一部お色直しした他は、従来通りです。ひび割れしている個所も有り、出来れば
      全塗装して欲しかった・・・と思うのは私だけかな。

      次に冷改工事を施工するのはどれでしょうか?思いを巡らすのも又楽しいもの。
      何はともあれ、今後の益々末永い活躍を祈りたいと思います。


      


      1309の冷房装置設置は3台の間隔が微妙にずれている。連解装置は撤去された。



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