編成解除された、1100系中間電動車の現況
−鈴蘭台車庫の片隅に眠る1124・1126号車−
運用本数の見直しに伴って中間電動車を抜かれ、再び3連に戻った1119F・1121F。
2M1Tの3連が基本編成である1100系において、他編成を編成解除の上中間電動車と
して組み込み、4連化された3編成(1115F・1119F・1121F)の3編成は、同系列の中でも
オール4連2扉車といった、特殊な存在の編成でした。
最盛期にはデ1100・サ1200形で、神戸電鉄では総勢39両の大所帯を誇った同形式も、
ここ数年間にわたる相次ぐ廃車で少しずつ数を減らし、今般の1124・1126号車の除籍
(3月26日付)に伴い、在籍車両は31両にまで減ってしまいました。
再度3連化された1119F・1121Fの稼働開始後、既に見津車庫へ回送されたデヤとともに
その去就が注目される2両ですが、最近少し動きがありました。
鈴蘭台車庫の片隅に留置された1124号車。神戸寄妻面の車両番号部分は既に切り取られ、
塗装の剥がれた転落防止ホロ部分が痛々しいです。
元乗務員室部分後方の窓にはバーナーが入った跡があり、車内には無造作に撤去された部品が置かれていました。
車両番号の撤去跡から、1124号車である事がはっきり分かります。
有馬寄妻面の広幅貫通路はベニヤ板で塞がれ、中間の半永久連結器には自動連結器用のアダブターが設置されていました。
折りしも撮影当日、車庫西側の洗浄線にいたのは、先日までともに働いてきた1121F (1121-1211-1122) の3両編成でした。
使命を終えた同志の姿を、傍らから静かに見守っているようにも見えました。
厳しい猛暑の中で、黙々と洗車に励む裏方さんたちの姿には、本当に頭が下がります。
「一緒に洗ってくれるか〜?」と笑いながら、快く撮影に応じて下さいました。
約一週間後の8月3日(土)には、鈴蘭台車庫の塗装庫前に留置された1126号車の姿が、車窓より確認されました。
こちらも1124号車と同様の姿となっており、今後の動向が気になるところです。
(2013.08.05 記)
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