新開地へ向かう、復路の上り「ライブトレイン」。イエローのヘッドマークが軽快ですね。
       前回の6001Fに代わり、今回は粟生線活性化キャラクター列車の6003Fが抜擢されました。



       −粟生線「ライブトレイン」−今回は車内で一時間の生ライブ!


       4月に有馬線で運行された「ライブトレイン」。一日限りの運行でしたが、電車内でのミニライブは意外性もあり
       なかなか好評だったようで、第二弾の運行が早速決定しました。
       今回は「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が主催となり、新開地〜志染間ノンストップで約一時間の運行。
       特製ヘッドマークあり、車内販売ありとの事でなかなか楽しそうな企画です。
       それでは、当日の様子をご紹介しましょう。

       「ライブトレイン」の運行時刻は下記の通りです。先着順の受付で、乗車券のみでOKです。
       新開地〜志染間の客扱いはありませんが、ダイヤの関係上で往路は見津、復路は押部谷と鈴蘭台で後続列車の
       退避が行われています。

         新開地 10:34発 → 志染 11:25着 (志染駅1番線に入線) 志染 12:58発 → 新開地 13:57着

       乗車前の一時、鈴蘭台車庫までちとお散歩。
       一番東側の留置側線では、既にアーティストの方々が慌ただしく準備を進めていました。


    

  (左)今回も特製ヘッドマークを掲出。「ライブトレイン」の文字と、粟生線活性化キャラクター「しんちゃん」「てつくん」がデザインされています。
  (右)茶坊主デキの傍らで、静かに出発待ちの6003F。待機中の編成からは、リハーサルの様子が伺えます。


    

   「ライブトレイン」の発車は10時34分。受付は10時からのスタートですが、9時30分頃には既に20名程の方々が集まっていました。
  阪急沿線から来られた方と雑談しながら、しばし列車の到着を待つ事とします。売店前のケースは、今日の車販準備かな?
  受付時に配布された封筒には粟生線沿線の各種パンフのほか、「ライブトレイン」に関するアンケートも同封されていました。


    新開地駅の「ライブトレイン」広宣ポスター。


       さて、発車時刻も迫って乗車案内も開始。列車は1番線からの発車で「ジャズを聞きたい方は有馬寄、ポップスを
       聞きたい方は神戸寄へ」との説明があり、お客さんはめいめい好みの車両に並びます。
       10時27分、ヘッドライトを輝かせながら、「ライブトレイン」6003Fは静かに入線してきました。

       

       ステージは6004号車の神戸寄と、6104号車の車両中心部に設けられていました。
       往路は6004号車でポップスの「カルマセーキ」、6104号車でジャズの「中山雄貴QUARTET」が出演です。
       車内はドラムセットまで据え付けられ、前回よりも本格的なライブハウスの様相!

       定刻10時34分、「ライブトレイン」は新開地を出発。いよいよ志染まで、約一時間の生ライブスタートです!


    飲み物とお菓子中心の車販基地は、6103号車の一角。

       イベント列車とは言え、神戸電鉄での車内販売は私も初の経験です。
       有名な戦前の展望車「テン1」や、戦後の1951年に運転された「納涼ビール列車」以来ではないでしょうか。
       汗ばむ陽気につい「ビール一本!」と言いたいところですが、午後の予定がありましたのでガマン、ガマン・・・。

       湊川を過ぎて地上に出たところで、粟生線活性化についてのナレーション。
       案内放送が一通り終わると、いよいよ車内ライブの開演です!


       

       

       

       リズミカルなメロディー、懐かしいフレーズ、観客一体の手拍子・・・。
       流れゆく車窓は、都会の喧騒をリセットする、一時の清涼剤。
       アーティストも観客も一体となって、「ライブトレイン」は清々しい景色の粟生線へと歩を進めます。


       「カルマセーキ」のライブはなかなかのもので、フォーク全盛時代にはやや遅かった私もいつの間にか、
       心地よいメロディーに聞き入っていました。




       <ライブトレイン@粟生線 セットリスト> (カルマセーキ公式HPより)

         1. アオスジアゲハ
         2. Ticket To Ride(The Beatles)
         3. 悲しくてやりきれない(ザ・フォーククルセダーズ)
         4. Big River
         5. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) (The Beatles)
         6. 夢の中へ(井上陽水)
         7. バケツの花



  



 こちらは「中山雄貴QUARTET」。
 ダンディーな雰囲気は、ジャズと縁の深い、いかにも
 神戸らしい風景です。



 気がつけば電車は押部谷を過ぎ、楽しかった生ライブも
 終盤間近。志染までの一時間はあっという間でした。
 一寸とも退屈さを感じなかった事が、道中の楽しさを
 物語っていました。

























       

       

       定刻11時25分、粟生線「ライブトレイン」は志染駅1番線に到着しました。
       アーティストもここで入れ替わり、上り列車で12時58分の発車までしばしの小休止です。

       無事に車内ライブを終えた「カルマセーキ」の皆さん。ひょうきんなポーズで記念撮影一発!
       昼食の後、復路は粟生線沿線で走行風景を撮影。鈴蘭台へ戻り、回送列車の到着を待ちます。


       

       

       「しんちゃん」も乗務の6003F。無事に上り「ライブトレイン」として新開地に到着後、鈴蘭台へ回送されました。
       ほどなく、今回も特別ゲスト?のかしゃでんしゃデヤがPC枕木満載で到着。ファンの注目を浴びていました。


       今回の「ライブトレイン」では、わざわざ出演アーティストを見に来られた熱心な「追っかけ」の方も乗車され、
       乗客の方々と一体となって楽しんでおられたのが印象的でした。
       折角の好企画ですので、次回は沿線外への積極アピールも効果的かもしれません。
       粟生線活性化に向けた動きも少しずつ定着してきたようで、今後の活躍に期待したいところです。


       追伸・・・
         素敵なライブを開いて下さった「カルマセーキ」と「中山雄貴QUARTET」の皆さんとスタッフの方々…
         気さくにお話をして下さった出演アーティストの熱心なファンの方々…
         車内スナップに快く応じて下さったお子さん連れのお母さん…

       遅くなりましたが、この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。
       

       【ご参考】
       「粟生線活性化協議会」のライブトレインニュースはこちらです↓
                     http://www.shintetsu.co.jp/aosen_kasseika/img/live_train_news.pdf






       (2010.08.07 記)


                                                                                                                 −TOPへ−

   

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