粟生線活性化の一環として登場した、「キャラクター列車」6003F。出庫後の初お披露目です。
「粟生線キャラクター列車」出発進行!−5月22日より運行を開始 -
鈴蘭台から粟生までの29.2kmを結ぶ粟生線。
1952年の全線開通以来、北神〜東播地域を結ぶ交通機関として地元に密着した存在となっていますが、近年は少子
高齢化や競合交通機関の整備もあり、輸送人員はピーク時の約1/2まで減少が続いています。
昨年(2009年)には沿線3市を中心とした「神戸電鉄粟生線活性化協議会」が設置され、今後の利用促進案についても
具体案が策定、活性化に向けての取り組みがスタートしています。
今回ご紹介するのは、「粟生線活性化キャラクター列車」の話題です。
粟生線活性化のシンボルマークについては、地元高校生と小学生のコラボレーションによってデザインされ、一般公募に
よって「しんちゃん」「てつくん」の愛称も決まりました。
今回のキャラクター列車は、4月にデビューしたばかりの新鋭6003Fに特製ヘッドマークとステッカーを掲出し、粟生線への
関心と認知度を広げようという試みです。
運用開始初日の5月22日には、小野駅で出発式が開催されました。それでは、当日の様子をご覧ください。
(上)出発式に先立ち、有馬線で軽く足慣らしの6003F。有馬口では偶然、急行運用の6001Fとの並びが見られました。
(下)同編成初のヘッドマークには、粟生線活性化のキャラクター「しんちゃん」と「てつくん」がデザインされています。
6003・6004号車の車体側面には、大型のステッカーも登場です。
小野へ向かう道中の車内には、出発式を見に行く様子とおぼしき家族連れの方も。天気も良く、楽しい一日になりそうです。
小野駅前西側の広場では、沿線朝市も開催。生鮮野菜の売り場には行列ができる程、大勢の人で賑わっていました。
駅前に活気があるのはやはりいいものです。この賑いを是非、いつまでも・・・。
山田錦で作ったパンとコーヒーで、少し遅めの朝ごはん。おいしかったです。
10:09、新開地からの小野行き電車が到着。折り返し10:29発新開地行きとなって、出発式が行われます。
本来は3連運用のスジですが、今日の出発式に併せて4連の6003Fに変更されたもので、6003Fが小野に来る前の有馬線運用は
この為だったのですね。
ホームには地元中学生のブラスバンドも登場。ん、花束の傍らには怪しげなぬいぐるみが・・・?
主催者のご挨拶、運転士への花束贈呈と併せ、なんと先程の「しんちゃん」のぬいぐるみも運転士さんと一緒に乗務開始!
出発式のテープカットも無事終了し、いよいよ出発進行!
ブラスバンドに見送られ、定刻10:29、キャラクター列車は小野駅を後にしました。
出発式でいただいた記念品。花のたねと「キャラクター列車」のヘッドマークをデザインした、特製のキーホルダーです。
粟生線で運行中のキャラクター列車。6004号車には件の「しんちゃん」が助士席側に乗務しています。
ある意味、ヘッドマークよりも存在感がありますね(笑)
できる事ならば、有馬寄の6003号車にも乗務させてあげたいところです。
キャラクター列車は3連運用限定の公園都市線を除く全線で運用されており、6月6日現在「しんちゃん」も
乗務を続けています。これからの季節、日焼けがちと心配かな。
粟生線活性化に向けての活動はまだ緒に就いたばかりですが、今後の盛り上がりを期待したいですね。
【ご参考】
粟生線活性化キャラクター列車についての公式案内はこちらです↓
http://www.shintetsu.co.jp/aosen_kasseika/img/100514.pdf
(2010.06.13 記)
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