鈴蘭台を発車して下り急勾配に挑む2010F。石井ダムへの遊歩道整備に伴って、新しい撮影スポットが増えました。


         2008年2月3日の撮影日記より−白銀の有馬線を探訪!−


       昨年末まで暖冬気味だった今冬。2008年に入ってやっと本格的な寒さが訪れてきたようです。
       1月にも何度か沿線での冠雪が見られたようですが、休日とタイミング良く重ならないのはサラリーマンの宿命。
       悶々とした日々?を送っていたところ、2日晩から3日朝に掛けて北区在住の友人・知人から次々にメールが(^^)
       「積もってるよ〜」の言葉に添えられた写メールではまだまだ降雪が期待できるかも。

       という訳で、早朝に自宅を出発。いきなり道路で出くわした車の屋根には数センチの雪が乗っかったまま!
       どこからやってきたのでしょうか。

       新開地出発時には氷雨降る天気でしたが、丸山付近からはみぞれ混じりに。
       菊水山付近からは道床に白いものが目立ち始め、やがて電車は延長1184mの菊水山トンネルに突入します。
       さて、その長いトンネルを過ぎると、現れたものは・・・?


       

       見渡す限り、一面樹氷の銀世界!
       車内のお客さんからも、「うわぁ〜!」と歓声が上がり、人々の眼は純白の雪景色に釘付けです。
       使い古るされた表現かもしれませんが、正に「国境の長いトンネルを抜けると・・・」の世界ですね。


       

       

       思い出の旧線区間。いずれも89年11月25日の撮影です。
       (上)現菊水山トンネルの北出口付近を俯瞰。既にトンネル工事がスタートしている様子が分かります。
       (下)晩秋の早い落日が、燃えるような紅葉の斜面を優しく浮かび上がらせます。

       かつて「神有耶馬渓」とも言われた風光明媚な景色が車窓から消えて久しいですが、菊水山の山腹を貫く
       トンネルには、あっという間に私たちを別世界へと運んでくれる、新たな楽しみをプレゼントしてくれたのかも
       しれません。








  鈴蘭台到着時には雪は止んでいました。
  天気予報では昼頃の気温はかなり上がりそうな
  気配でもあり、菊水山トンネルの北出口まで
  足を伸ばしてみる事としました。
  久々の道路の積雪に、こわごわと一歩ずつ
  歩みを進めます(笑)

  結果はごらんの通り。モノトーンに覆われた
  銀世界の中を行く神鉄のブライトレッドは、
  良く似合います。
  写真の1121Fは塗装更新から間もない事も
  あり、一際鮮やかに見えますね。
  

























       

       50パーミルを下って1107Fが新開地へと走り去る。
       過酷な条件をものともせずに淡々と任務をこなす後ろ姿には頼もしさを感じます。


       

       鈴蘭台車庫では、編成解除されて久しい1123・1212の哀れな姿が全容を現していました。
       車籍は存在するものの、実態は部品取りの為の車両となっているようです。
       元800系の残党が姿を消すのも、そう遠くない事なのかもしれません。


       

       積もった雪も少しずつ溶け出した鈴蘭台での撮影を終え、標高の高い花山以北での撮影に向かいます。
       粟生線方面は鈴蘭台西口駅の標高304mが最高で、暖冬の影響もあるのか近年はなかなか満足な雪景色に
       出会っていません。
       従って標高も高く、六甲山系が連続して雪雲がぶつかり易い有馬線方面への出動がメインとなるわけです。

       メールを送ってくれた内の一人、Sさんと鈴蘭台で偶然バッタリ。電車談義も楽しく、有馬口へと向かいます。


       

       有馬口は予想通り、満足ゆく白銀の世界が広がっていました。
       まだぱらぱらと降雪も続いており、鈴蘭台近辺よりもかなり厚い積雪でした。
       撮影の合間にざっと測ってみましたが、7〜8cmは積もってたでしょうか。

       下りホームの端で、寒い中で一生懸命カメラを構える若い電車小僧さんの姿がありました。
       沿線在住の彼は、私たちがやってくる一時間も前から撮影を続けていたとの事。
       車や他の交通機関との競争で苦戦を強いられている中、熱心な若いファンの方が少しずつ増えてきて
       いるのは、とても嬉しいことです。
       ここで再び有馬線を折り返すSさんと別れ、しばし有馬口での撮影を楽しみます。


       

       休日の有馬口は温泉利用の観光客で、電車の到着〜発車時には一際賑わいを増します。
       鉄にはあまり興味のなさそうな?女性二人連れ。
       コンデジで走り去る電車と雪景色に、嬉々としてシャッターを切ってたのが印象的でした。


  今年の雪ダルマは特大!ちょっと顔がこわいかな(笑)


       

       文字通り「雪化粧」の有馬口駅構内。改修工事も終わり、すっきりした雰囲気となりました。
       子供たちの眼に、いつもと違う駅の表情はどう写っているのでしょうか・・・。


       

       有馬口では昼過ぎまで雪が降ったり止んだり。
       たまたま偶然でしょうが、この日は雪化粧にブライトレッドの映える1000系列と3000系が有馬〜三田線系統で
       数多く運転されていたようです。
       公都線系統の臨時車両交換でしょうか、合間に下り回送の1151Fと上り回送の2003Fがやってくるという
       オマケも(笑)普段は設定のないダイヤでした。 
       有馬口南方で撮影していると、電車の中から手を振る人が。やはり雪情報を送ってくれた、沿線在住のYさんでした。


       

       雪山をバックに、颯爽と走り去る3003F。
       先程のYさんとここで暫く撮影後、次回の雪景色を期待しつつ、まだ雪の降り続く有馬口を後にして
       帰途に就きました。

       撮影行に際しての情報収集として、以前よりチェックしている気象庁のHPの他、西日本高速道路・
       中日本高速道路の運営する雪道情報サイト「ユキイロ.com」は意外に役に立ちます。
       3時間毎の天気予報や積雪予報、ライブカメラ映像等もあり、遠隔地からの来神には重宝するかも
       しれません。

          気象庁のHPはこちらです→  

          ユキイロ.comのHPはこちらです→  



        有馬口駅にて・・・。



       (2008.2.7 記)


                                                                                                                 −TOPへ−

   

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