爽快な夏空の下を電車が行く。元愛環フェイスも、すっかり沿線の風景に溶け込んだようですね。


     2007年8月の撮影日記から−福井鉄道・えちぜん鉄道日帰り訪問・その2−



       大変ご無沙汰していました。2年振りに再開の、えちぜん鉄道訪問記です(汗;)

       福鉄線の撮影を終え、駅前で遅めの昼ごはん。福井名物が「ソースカツ丼」とは知りませんでした。
       思わず昼間から生ビールを注文。火照った体に沁み渡る一杯がたまりませんな〜。

       さて、後半戦はえちぜん鉄道へと向かいます。今回の乗車は勝山永平寺線。
       初めてのえち鉄訪問は、まだ京福電鉄だった15年ほど前、1992年の事でした。
       当時は旧阪神のジェットカーと3301形が幅を利かせ、JRの福井駅もまだ地表ホームだった頃でした。

       

       旧駅時代の福井駅、1992年09月の撮影です。京福カラーが懐かしいですね。
       写真の2114は電車は元阪神ジェットカーにツリカケモータを載せた2100形です。

       

       現在のJR福井駅は北陸新幹線乗り入れに備えて立派な高架駅に変身。ローカルな雰囲気を漂わせていた
       旧京福の電車が発着する駅は、南側の新設された地平ホームに移っていました。

       福井駅を出た電車は福井口で三国芦原線と別れ、一路勝山を目指します。
       しばらくは郊外の街中を軽快にとばしますが、やがて田園風景が広がり、長閑な光景が車窓に広がります。
       昼飯のアルコールも手伝って、心地よい揺れに身を任せてついウトウト・・・・。


       

       

       ふと眼を覚ますと、遠くに望んでいた山々の稜線がこんな近くに!
       鉄道会社の名前も、電車のデザインも変わってしまいましたが、眼下に広がる風景は15年前と殆ど変わって
       いませんでした。


       

       福井行き電車と交換。愛らしいトンネル状の雪除けシェルターは、福井鉄道と同じですね。
       最近では愛知環状鉄道より譲渡されたMC6001・6101形が主力となり、かつて活躍していた旧阪神車も最近では
       その勢力を減らしているようです。
       特にツリカケ駆動のMC2101形は風前の灯で、非冷房車は順次廃車計画との事。
       この日も結局、残念ながらツリカケ車に出会う事はありませんでした。


       

       勝山駅に到着。入れ替わりに旧阪神の両運転台3301形、MC2201形が出発。
       この車両も現在では、2204の1両のみとなってしまいました。
       塗装は違えど、見慣れた顔の活躍する姿に何だかホッとしますね。

       

    

  蝉時雨降り注ぐ構内は、往年の歴史を感じさせる好ましい雰囲気。黄色い除雪用のモーターカーも、冬場の出番までお休みです。


       

       次第に西へ傾きつつある夏の日差しが、そろそろ深い山影に隠れつつ・・・。


    

  福井への帰途の途中、志比堺で下車。勝山へ向かう際のロケハンでチェックしていた場所で、山深い中から電車が出てくる様子が
  印象的でした。
  崖上の線路に貼りつくようにして立っている小さな駅舎に、夏の夕日を一杯に浴びて電車が入って来ました。

       


     

  福井口からは三国芦原線経由で田原町へ。隣接する福鉄の田原町駅は目と鼻の先です。
  「遠〜いとっからわざわざ来られたね。いい写真は撮れた?」と、えち鉄の駅員さんとしばし雑談。長かった夏の一日も暮れようとしています。

  この後は、田原町から福鉄線経由で福井駅前へ。 「かにめし」と晩酌用の缶ビールを手に、19時過ぎのサンダーバードで帰途に就きました。

  慌ただしいながらも旧名鉄・京福の車両たちとも再会を果たす事が出来、充実した一日でした。
  ご多分にもれず、逆風の下で両社とも経営環境は非常に厳しいものがありますが、新天地で活躍を続ける電車たちの活躍と奮闘を祈念
  しつつ、陰ながらこれからも応援していきたいと思います。



  (2009.08.13 記)


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