我が家にやって来たK10D。従来のist-Dsに比べると一回り大きく、中型機としての迫力を感じます。
2007年7月の撮影日記から −PENTAX K10Dが仲間入り!−
2004年11月に導入した我が家のデジ一眼、PENTAX ist-Ds。
今ではすっかり本務機の地位を不動のものとし、毎回の電車行脚から家族でお出かけのスナップまで大活躍!
ほど良い大きさとグリップ感、操作系の使い易さと手軽さはピカ一です。
ただ、610万画素の性能はPC上での作画に不満はないも、プリント時や将来の作品造りの上でもうワンランク
上位機種を導入したいと考えていたのも事実です。
さて、そのペンタックスは昨年末から5月頃に掛けてHOYAとの合併を巡る「お家騒動」で大騒ぎ。
最終的には何とか一件落着しましたが、正直言って将来性を考え、一時は他社への乗り換えも真剣に検討
していました(汗;)
将来のカメラ事業についても、まだまだ動向は分かりませんが、考えた末に出た結論は「今ある手許の道具を
大事に活用していこう」という事。前を見据えて、懸案の新車(機?)導入を実施する事としました。
お目当ては1020万画素に手振れ補正内蔵の人気機種、K10Dです。
操作系は従来のist-Dsを踏襲しており、慣れれば操作にまごつく事もなさそうです。右側に移っているのは
バッテリーパックで本体と同様のリチウムイオン電池を収納。縦位置グリップ兼用となっています。
従来のist-DsにはなかったRAW-JPEG同時記録や感度優先プログラム、防塵・防水シーリング構造のボディに
ハイパーマニュアルの復活等、魅力的なシステムも満載しています。
早速7月のとある日、習熟運転?を兼ねて神鉄沿線に出動してきました。
鵯越の50パーミル勾配を下ってきたウルトラマン3000系をショット。明るい発色のist-Dsに比べると、
ややアンダー傾向の落ち着いた発色でしょうか。
最低ISO感度はist-Dsの200から100まで可能となった他、シャッター速度を優先してISOをコントロール
する露出モードも新設されています。
縦位置グリップを兼ねるバッテリーパックは
ホールド感も良好で、縦撮影時の水平感も
非常に取り易くなっています。
撮影時はカメラ本体が縦位置を自動的に
判別し、PCでの作業も楽になりました。
連続撮影は秒3コマ。ist-Dsの秒2.8コマと
比べても大差なく、心持ち早くなったかな?と
いったレベルでしょうか。
但し、RAW撮影時では9コマまで、JPEGでは
SDカードの容量一杯まで連続撮影が可能と
なっています。
欲を言うなら、次回上級機では秒5コマ程度を
是非目指してほしいところです。
K10Dの手振れ補正は、先に登場したK100Dと同様のボディ内蔵タイプ。全てのレンズが使用可能で、
特に望遠での撮影時には、その効果を遺憾なく発揮してくれます。
マウントは従来のKAF2マウントを踏襲しており、最新のDAスターレンズから懐かしのマニュアルフォーカス、
さらにはアダブターを装着すればスクリューマウントのタクマーレンズも使用可能です。
古くからのユーザーを大切にしてくれる良き社風は、今後も是非引き継いでほしいもの。
単焦点28mmF2.8ALを付け、ヒメジョオンの花咲く中を行く茶坊主を一枚。
35mm換算で42mm相当、準標準とも言える素直な画角はレンズの描写力も相まって好感が持てます。
ハイパーマニュアルはグリーンボタンで適正露出を呼び出した後、好みのシャッター速度と絞りに変更
出来る便利な機能です。これは活用して行きたいですね。
恥を忍んで、なんともトホホな失敗作。慌てて露出設定を間違え、かなりアンダーとなってしまいました。
現像ソフトで救済するも、ノイズ増加を考えればこの辺が限界でしょうか。恥ずかしい限りです。
ist-Dsの操作系を踏襲しているとは言え、少し考えが甘かったよう?
細かな設定や自在な使いこなしにはもう少し時間が掛かりそうですね(大汗;)。
こちらは本当に習熟運転中の阪神1000系。青木で直通特急の通過待ちです。
折からの雨でISO400、シャッタースピード1/90という悪条件でしたが、手振れ補正の威力で不安なく
撮影が出来ました。
大型LEDの種別表示も低速シャッターでごらんの通り。「試運転」の表示もくっきりと浮かびました。
何はともあれ、今後も活躍してくれそうな大型新人のデビュー。
まずは手足の様に使いこなせるまで、どんどんシャッターを切っていく事が一番。何より練習ですね。
小型軽量の兄貴分ist-Dsと、ここ一番での出番には銀塩一眼のMZ-S。
三者それぞれの用途と出番に併せ、これからも活用して行こうと思います。
(2007.7.25 記)
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