小野〜市場間での一コマ。暖かい春の日差しが、何とも心地良い一日でした。


        2007年4〜5月の撮影日記から −銀塩一眼活躍!−



       ご意見板でも少し触れたように、4〜5月の撮影では銀塩写真の素晴らしさを久々に堪能しました。

       最近ではコンパクトサイズでも1200万画素が登場したデジタルカメラ市場。
       その気軽さは誰もが認めるところではないでしょうか。
       結果がその場で確認できて、感度設定も自由でフィルムいらず。HPへのUPも楽々です。
       最近ではカメラ自体の性能向上や現像ソフトの充実で、自分の見たイメージに近い作品づくりも可能です。
       この辺の楽しさは、アナログ世界のモノクロ写真焼付けにも通じるところがあるかもしれませんね。

       私自身、丸一日の沿線行脚時にはデジタル・銀塩の双方をリュックに詰めて出かけますが、最近ではその
       手軽さからデジ一眼が本務機となり、撮影の割合も昨年はデジタル8:銀塩2ぐらいの割合でしょうか。

       今回は新緑の美しい季節に併せ、以前より気になっていた富士の新型リバーサル、フォルティアSPを
       MZ-Sに詰めて出動しました。

       「原色強調技術を採用」「超高彩度」の言葉通り、「超」が付く程の硬調でコントラストが高いのが特徴で
       かなり派手目の彩度は、RVPをはるかに凌駕していると言えるでしょう。

       一言で感想を言えば、デフォルト使用のRDPVに比べて被写体と光線状態、それに撮影者の腕を厳しく
       問われる?(笑)フィルム…といった印象です。
       失敗だらけで慣れるまでは大変ですが、それだけに出来上がった作品を見た時には目の覚めるような描画力に
       思わず感動したものです。
       撮影する一瞬の緊張感に加え、仕上がった作品を見た時の喜びと挫折感(汗;)といった写真本来の楽しみを
       久々に味わえた気がします。


       今回は、フォルティアSPでの作品を幾つかご紹介したいと思います。

       

       燃え上がるような緑の中を掻き分けて、やって来たのはウルトラマン3000系。
       銀塩ならではの階調の豊かさと描写力はさすが!です。


       

       5月上旬の粟生線沿線では、八重桜の花弁がはらはらと散り始めていました。
       風が吹く度に緑と蓮華の絨毯が波打ち、薄紅の大樹は次第にその姿を若草色に変えてゆきます・・・。


       

       加古川の河川敷も、冬枯れの風景から一変。聞こえてくる小鳥のさえずりも、どことなく生き生きとしています。
       ありきたりの言葉かも知れませんが、大地の力強さをひしひしと感じる風景です。


       

       葉多のレンゲ野もごらんの通り。鮮やかな花畑と電車の対比がいい感じです。
       メリハリがかなりくっきりと現れるのは、好みの分かれるところでしょうか。
       光線状態や時間帯によっては自然で柔らかな描写のRDPVの方が良いかもしれません。


       

       眩しいほどの日差しの中、丸山の街並みを見下ろしながら電車がやってきました。
       目の覚めるような発色と豊かな階調は、5月頃の新緑に一番相性が良いみたいですね。


       

       勾配を上ってゆく3000系の足回りを、200mmでアップ。夕日に一瞬、力強い台車の輪郭が浮かび上がります。
       超硬調でコントラストの強いフォルティアは、上手に使いこなせば「ここ一番」の作品造りの時、存分にその
       表現力を発揮してくれそうです。



       (2007.6.17 記)


                                                                                                                 −TOPへ−

   

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