大池駅に到着する5000系4連。この頃は横殴りの吹雪でカメラもろくに構えられない状態でした。
2007年1月7日の撮影日記より−冬将軍到来!−
2007年の撮り始めは、豪雪の中でのスタートとなりました。
数日前からの天気予報では、三連休に台風並みの低気圧と今冬一番の寒気が到来する予定との事。
ちなみに7日の降水確率は午前6時から12時までが50%で、六甲山方面は相当の積雪が予想されるようです。
6日の晩からは雷を伴った雨と、風速15m前後の嵐・・・!
厳寒体制の装備にて、満を持して雪中での撮影に臨みました。
さて、新開地出発時にはそれほどでもなかった雲行きが、だんだん薄暗くなってきました。
鈴蘭台に到着とほぼ同時に粉雪がパラパラと・・・みるみる間に、周りは一面真っ白になって行きます。
本日の5連運用は1117F+1064Fのコンビ。雪煙をけたてて鈴蘭台へ帰ってきました。
雪が降り始めた後の現場の対応は早かったです。人海戦術でホーム上の雪を竹箒で払い、カンテラに火をともし
融雪剤を撒いてペンチ上を掃除・・・無人化された各駅にも次々と係員が出動して行きました。
ホームで撮影させて頂いてた時、係員の方が「いい写真撮れた?」と尋ねてこられました。
「今日はまだ、晩に積もってなかったから良かったよ。これが晩からだったら凍ったりして大変だから・・・」と
苦笑しながらも、真っ白になって黙々と作業をこなす係員の方々の姿が印象的でした。
こんな天気でも私たちが安心して電車に乗れるのは、こういった方々の影のご苦労があるからなのですね。
寒い中、本当にお疲れ様でした。
朝練に向かう女子高生の後ろ姿にも粉雪が・・・マフラーが暖そう!
粟生線から降りてきた1503F。隙間からの転落防止策として、転落防止ホロの一番下の部分が両方の車両より
張り出したタイプのものに交換されていました。
塗装はされていないので、試験運用中のものかもしれませんね。
今日はかしゃでんしゃも側線でお休み。デヤの屋根に積もった雪が寒さを物語ります。
構内では保線課の方々の作業が続きます。
大池からの坂道を踏みしめるようにして下ってきた1114F。このあたりは標高281m、次の大池では一気に標高
350mまで上る区間で、吹雪が一層厳しくなってきました。
大池で途中下車しましたが、あまりの吹雪に顔も上げられない状態。雪が地面と平行に降っていると言えば
何となくお分かり頂けますでしょうか。下り電車を一本撮影するも、視界が利かずとても立っていられません。
ほうほうの体で駅に戻り、有馬口へ向かう事としました。
厳しい雪の中でも、かけがえのない「地元の足」として、いつものように電車が走ります。大池駅にて。
大池から有馬口へ。相変わらず外は吹雪の状態ですが、幾分か勢いは和らいだ模様です。
有馬口から神戸側の西垣踏切脇で、しばし数本を撮影。
毎年恒例の?雪だるまシリーズ。15分もあればちょっとした作品が完成!降り積もる雪で、巨大な雪だるまは
いつしかふくろうの親分のような姿になっていました(笑)
今年は一回りでかいので、電車の窓から見られた方もいらっしゃるかも。
有馬口から三田線へ向かう頃には、空も少しずつ明るくなり、吹雪も収まってきました。
粉雪もぼたん雪に変わり、足元も少しずつぬかるみつつあります。
道場南口から二郎までは徒歩で移動しましたが、靴からGパンの裾まですっかり濡れてしまいました。
(下記「教訓」ご参考)二郎〜田尾寺では雪もすっかり上がり、空も明るくなってきました。
雪化粧した田圃の中を、鮮やかな新塗装の1076+1153Fが駆けて行きます。
この後、数カットを撮影し、陽射しの差しつつある沿線を後にしました。
暖冬といわれるこの冬ですが、本格的な季節はまだまだこれから。
最近は記録的な豪雪も少なくなりましたが、吹雪の中で真っ白になりながらもダイヤに従って懸命に走る
電車の姿には、頼もしさを感じずにはいられません。
【ご注意:今後の雪中撮影に行かれる方へのアドバイスとして・・・】
本人の実体験も含めたものです。豪雪地帯ほどでないですが、ご参考にして下さい。
1.くれぐれも厚着をして防寒・防水体制で臨んでください。エアテックジャンバー等、服に着いてもすぐに
払いやすいタイプのものがベター。靴下は厚めのものを。出来れば靴も防水タイプがいいでしょう。
(特に足元を冷やさないようにしましょう)
2.ハンカチかタオルは2枚以上用意する事(カメラやレンズの雪除けに使用)
3.小型のビニール袋はカメラ・レンズの合羽代わりになります。
4.電池(特にデジタルカメラ)は反応が鈍くなりますので、小型の使い捨てカイロ等で暖めながら使う。
予備の電池持参を忘れないように。
5.当然の事ながら安全第一。決して現場や鉄道会社、お客さんに迷惑を掛けない事。
有馬口駅にて・・・。
(2007.1.8 記)
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